西武・平良 データに裏付けされたハイボール革命

[ 2023年9月9日 05:20 ]

パ・リーグ   西武6-0日本ハム ( 2023年9月8日    エスコンF )

<日・西>選手を勝利のハイタッチで迎える平良(左)(撮影・高橋 茂夫)
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 【Hero's File】平良は常にセオリーを疑い続けてきた。一般的に「低めに投げろ」が投手の基本。しかし、考えは逆だ。「何のために低めに投げるかが曖昧になっている」と言い切る。最速160キロの直球は高めでこそ威力を発揮すると分析。「世界的にもその流れがあるし、高めの方が空振りもファウルも取れるので」とハイボール革命を巻き起こしてきた。

 数字ではじき出された根拠がある。登板前日には2つのミーティングが日課。今季からトップ選手にデータ解析サービスを提供する「ネクストベース」に自腹で配球の分析を依頼し、話し合い。さらに、球団スコアラーやデータ班と意見をすり合わせ、相手打線への攻め方を頭に入れる。「感覚が一番当てにならない。データはうそをつかない」がモットーだ。

 19年、当時エースだった菊池(現ブルージェイズ)の自主トレで学んだラプソードで、回転軸や変化量などをチェックして日々の状態を管理。2桁勝利の裏には緻密な計算が詰まっていた。(西武担当・福井 亮太)

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