若菜嘉晴氏 ソフトB・甲斐のちぐはぐなリードが心配 疑問残る9番・炭谷への変化球勝負

[ 2023年9月9日 05:03 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6-8楽天 ( 2023年9月8日    ペイペイD )

<ソ・楽>4回、炭谷の適時打で追加点を奪われ肩を落とす石川(右は甲斐)(撮影・岡田 丈靖)
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 【若菜嘉晴 視点】ソフトバンクのポイントは9番打者・炭谷への攻め方だっただろう。2回は2死一、二塁から炭谷を歩かせ、満塁にして暴投と適時打で2点。1点差の4回1死一、二塁では初球は見逃し、2球目は空振りと直球だけで追い込んだ。だが、ここから石川―甲斐のバッテリーは変化球を選択する。なぜ、この日、キレのよくなかった変化球だったのか。結果的には6球目のカットボールを左前適時打されてしまう。

 甲斐自身、直球系に強いから3球続けたくなかったのか。ただ、しゃくし定規に考えず、もう少し、打者の反応を見ながらオーソドックスな選択をしていい。穴だと思えば徹底的に突けばいい。それができずに、タイムリーを2本も許した。

 新戦力と比べられるのはレギュラーの常だ。悩みもあるだろう。ちぐはぐになっている甲斐のリードが少し、心配だ。(本紙評論家)

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