日本ハム上沢、7回途中6失点KO「悔しい」

[ 2023年9月9日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム0―6西武 ( 2023年9月8日    エスコン北海道 )

7回途中で降板しベンチに下がる上沢(撮影・高橋茂夫) 
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 最下位脱出が懸かる一戦。日本ハムのエース・上沢直之投手(29)はその期待がかけられたが、西武打線に攻略された。6回0/3を6失点で無念のKO。「粘りきれず、悔しい」と唇をかんだ。

 5、6日の楽天戦が雨天中止となり、その間に西武が連勝したことで最下位となっていた。「僕の仕事はチームが勝てるチャンスを最後まで残すこと」との思いを常に持つ右腕が、立ち上がりは安定した投球を披露した。初回は3者凡退スタート。2回2死から四球と安打で一、二塁のピンチとしたが、無失点で切り抜けた。140キロ台後半の直球を軸にしながらも、要所で効いたのはフォークだ。

 今季2度目の完封を飾った1日のオリックス戦から、チームメートの伊藤の投げ方を参考に、元々の握りよりも人さし指と中指の開きを浅くして、打者の手元で鋭く変化する球種に進化させた。しかし、誤算は7回。2者連続四球を出した直後に3連打を浴びて降板。一挙5失点と試合の大勢が決まった。

 建山投手コーチは「(前回登板の)完投の疲れもあったと思う」と思いやり、「シーズン終盤になれば研究もされるので、上回らないと」と奮起を期待した。チームの勝利のため、エース右腕がこの借りを返してみせる。
(田中 健人)

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