虎貯金10の立役者・ミエちゃん　満塁機つよつよ3の2!!5打点!!　おきゃわなギャルピース連発

セ･リーグ   阪神4―1中日 （ 2023年5月18日    バンテリンD ）

＜中・神＞初回、走者一掃の先制適時二塁打を放ったミエセスは塁上でポーズを決める
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　「新・満塁男」だ。阪神のヨハン・ミエセス外野手（27）が18日、中日戦に「6番・右翼」で出場し、初回2死満塁で三塁線を破る3点二塁打。今季最長の7連勝、同最多の貯金10とする快勝の立役者となった。16日にも2度の満塁機で打点を稼ぎ、今季の満塁成績は3打数2安打5打点。チームも12球団トップの満塁打率・455を誇る。屈指の勝負強さを武器に、中日との敵地3連戦では17年以来6年ぶりの3連勝をマークした。

　いきなり巡ってきた絶好機に、陽気なドミニカンの血が騒いだ。初回2死満塁。ミエセスは、フルカウントから柳の低めカットボールを引っ張り、三塁線を鋭く破った。二塁塁上で一塁走者・佐藤輝の本塁生還を見届けると、ピースサインを横にして右目に沿わせる“ギャルポーズ”。愛らしさ全開で、虎党をキュンキュンさせた。

　「しっかり準備をして、いい結果が出るようにと思ってやっている。（16日に続き）また満塁のチャンスだったから、何とか走者を還したかった。最高の結果になった」

　2日前に豊橋で行われた一戦でも2度、満塁機で打点を挙げた。初回2死では福谷から右前適時打。勝野と対した6回1死では、三ゴロで貴重な6点目につなげた。ここまで計3度、満塁の打席に立ち2安打5打点。昨季打率・533（13打数7安打）、今季1・000（3打数3安打）の4番・大山に負けない「満塁男」と言っていい。チームも今季の満塁打率は・455で12球団トップ。首位固めに向け、ミエセスの勝負強さと明るいキャラクターは心強い。

　「凄くいい雰囲気でできている。ファンも熱いですし、大好きな雰囲気の中でやれている。毎日覚えることばかりだけど、頑張って勉強したい」

　右翼の守備でも沸かせた。4―0の3回2死一、三塁、福永が放った痛烈なライナーを前方にダイブして好捕。「守備に関してもしっかり準備しているので、その結果」と笑みを浮かべた。いずれも2年ぶりの7連勝と貯金10。「今日は13時半までは島田やったんやけどな。替えたんや、ミエセスに。打てそうやったから」と明かした岡田監督の期待に応えてみせた。

　来日して約4カ月。いとこ2人とともに慣れない関西の地に身を置く。愛する家族が待つ母国・ドミニカ共和国と日本の時差は13時間。連絡を取るにも“昼夜逆転”で、ちょっぴり悩ましい。それでも「いとこ2人と一緒に、ドミニカにいる家族とビデオチャットをするのが息抜きなんだ」と笑った。遠いファミリーにささげるミエちゃんの全てのプレーが、虎の勢いをさらに加速させる。（八木　勇磨）