「代」魔人や!阪神・岩崎、安定感抜群の5連続S 守護神湯浅不在の中で圧巻のパフォーマンス

[ 2023年5月19日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―1中日 ( 2023年5月18日    バンテリンD )

<中・神>最終回を締め、5連続セーブをあげた岩崎(撮影・椎名 航)
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 難攻不落の背番号13が静かに仕事をやり遂げた。3点優勢の9回に登板した阪神・岩崎が、1回無失点で今季5セーブ目。登板5試合連続セーブと離脱中の湯浅の「代役」には余りあるパフォーマンスで勝利に貢献した。

 「今日も四球を出したりしてるので、そこをまた改善できるようにやっていきたい」

 冷静に、淡々と、反省の言葉を口にするところが頼もしい。代打・加藤翔、龍空を空振り三振に斬って、前夜から5者連続三振。代打・アルモンテには四球を与えたが、最後も大島を見逃し三振だ。この2日間、出塁は2つの四球のみ。6つのアウトを全て三振と打球を一度も前に飛ばさせない圧倒ぶりだった。

 「その日のベストでやってるんで」。開幕直後に背中痛を発症しながら、フォーム変更で難局を乗り切るなど10年目の“引き出し”を駆使している。現在も状態は決して100%ではないものの、チェンジアップを交ぜた奥行きを使った投球など、工夫しながら好結果を重ねている。

 マウンドを降りてもリーダーシップを発揮。開幕2カード目の広島遠征の移動日には、自身が呼びかけて鉄板焼き店で“リリーフ会”を開いて新人の富田やK・ケラー、ビーズリーと助っ人勢も参加して結束を固めた。

 これで10試合連続無失点と安定感は抜群。右前腕の張りから回復途上の湯浅の復帰は来週の予定がずれ込む可能性が高い。それでも不安を感じさせないのは、背番号13を中心とした好調なリリーフ陣の存在が大きい。「また、次頑張ります」。仕事人は余韻に浸ることなく次戦を見据えた。(遠藤 礼)

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