松井秀喜氏　東京Dに「55」が帰ってきた！始球式でど真ん中ストライク投球「歓声は快感」

セ・リーグ   巨人―ヤクルト （ 2023年5月3日    東京ドーム ）

＜巨・ヤ＞始球式を行う松井氏　（撮影・西川祐介）
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　巨人OBでヤンキースなどメジャーリーグでも活躍した松井秀喜氏（48）が3日、巨人－ヤクルト戦の始球式に登場した。

　巨人の背番号「55」のユニホームを身にまといグラウンドに姿を現すと、場内には入団1年目の1993年5月2日に東京ドームでのヤクルト戦で放ったプロ初本塁打のシーンが流れた。

　それから節目の30年。そのプロ1号を打たれたヤクルト・高津監督、日本を代表するスラッガーで55番を背負う村上、さらには巨人で自身の背番号を継承する秋広、岡本和らが見つめる中、注目のファーストピッチへ。大城卓が構えたど真ん中に力強いストレートを投げ込み、東京ドームのファンから暖かい握手が送られた。

　投球後は一塁ベンチ前で原辰徳監督と握手を交わした松井氏は「いい球がいったので良かったです。歓声はいいですね。選手としてこれ以上の快感はない」と笑顔で語った。守備に就いた選手以外のナインはベンチ前に整列。後輩たちの粋な計らいにサムアップポーズで応えた松井氏は、笑顔で球場内に一礼し引き揚げた。

　背番号「55」については「私はジャイアンツで育った人間ですから。55番は当時、王先輩の1シーズンのホームラン記録。それを破る選手になってほしいといただいた番号。付けていた番号なので、思い入れは今でもあります」と振り返り、秋広には「早速活躍されているのはテレビでチェックしていますし、これからジャイアンツを背負っていく選手になってほしい」とエールを送った。

　松井氏が東京ドームの巨人戦で始球式を務めるのは、2013年5月に長嶋茂雄さんとともに国民栄誉賞の授与式に臨んだとき以来となる。