超大物助っ人・バウアーがSNSで発信し続ける理由とは 囲み取材もYoutubeチャンネルで動画配信

[ 2023年5月3日 08:00 ]

報道陣の質問に答えるバウアー(撮影・島崎忠彦)
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 最初は、何を付けているのかな?と思った。バウアーの右耳にふわふわとした白いもの。不思議に思った報道陣が聞くと「マイクだよ」と笑いながら答えた。

 4月25日。DeNAの超大物助っ人は横浜スタジアムでの試合前練習で1軍に合流した。練習後に一塁側スタンドで行われた囲み取材に、バウアーは何と自前のカメラを持って登場した。自身の右横にカメラをセットして、耳にはマイク。これで準備OK――。右腕は自身のYouTubeチャンネル用に、囲み取材の様子を映像に収めたのだ。記者も取材をしながらカメラが気になってしようがない。あまり経験のないことだった。

 バウアーは来日後、YouTubeやツイッターなどSNSを使って、試合や練習の舞台裏、普段の生活などを盛んに発信している。本拠地・横浜スタジアムでも自身がグラウンドに降りる前に既に観客として試合を観戦しており、その様子も動画をアップした。

 なぜそこまで熱心なのか。サイ・ヤング賞にも輝いた超大物助っ人は「一番は人々を楽しませたいんだ」と言う。異文化の日本に来て何を感じ、何を思うのか。さらには子どもたちのためだとも力説した。

 「自分が小さい頃はメジャーリーガーがどんな生活を送っているのか、どんなトレーニングをしているのか、どんなことを考えているのか…。そんな情報が全然なかった。それをシェアすることで子どもたちにも刺激になると思う。野球をやっていこうという子どもたちにもいいものになるんじゃないかな」

 いよいよ3日に1軍デビュー。新天地でのスタートとなる試合後に、どんな「発信」をするのか。そこにもぜひ注目したい。(記者コラム・鈴木 勝巳)

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2023年5月3日のニュース