DeNAが高城の現役引退を発表「第2の人生も“チームワーク”を大事にたくさん恩返しを」

[ 2022年12月8日 11:00 ]

DeNA・高城俊人
Photo By スポニチ

 DeNAは8日、今年10月16日に同球団から戦力外通告を受けた高城俊人捕手(29)が、現役引退を表明したことを発表した。

 高城は11年ドラフト2位で九州国際大付から入団。強肩強打の高卒捕手として、12年7月18日のヤクルト戦(横浜)では初出場初先発。球団の高卒ルーキーでは谷繁(元中日監督)以来23年ぶりの快挙となった。

 三浦大輔投手(現監督)の引退試合(16年9月29日、ヤクルト戦)でもスタメンに名を連ねた。

 98年日本一以来、19年ぶり進出の17年のソフトバンクとの日本シリーズでは、3連敗後の第4戦(11月1日、横浜)で2―0の7回に追加点の左越えソロ。難敵に一矢報いる白星に貢献した。

 18年シーズン中にオリックスにトレードで移籍も19年オフに戦力外通告を受け、同オフDeNAに復帰。戦力外選手が前所属球団に再び受け入れることは異例だったが、必要な戦力として評価された。今季は1軍出場はなかった。

 球団を通じて発表した高城のコメントは以下の通り。

 今シーズン限りで現役引退する事をご報告させていだきます。2012年にプロ入りしてからベイスターズで9年半、オリックスで1年半プレーさせていただきました。選手として何一つやり遂げることはできず、志半ばではありますが、素晴らしい指導者の方々に恵まれ、多くの仲間、そして最高のファンの皆さまからのご声援のお陰で、こんな自分が11年間プレーする事が出来たと思っています。

 2019年にオリックスを戦力外になった時に、ベイスターズから声をかけていただきました。プロ入りしたチームに戻り、たくさんのベイスターズファンの前で最後のシーズンをプレーできたことは、これからの人生でも決して忘れる事はないくらい幸せな時間でした。そして、大好きなベイスターズでユニホームを脱ぐことができて、誇りに思います。

 こんな自分ですが、プロ野球選手として現役生活を続けてきた中で1つだけこだわりがあります。それは“チームワーク”です。自分が良いプレーをして結果を出すことは、プロとしてもちろん大事なことです。しかし、自分は1人でチームを救えるような選手ではありませんでした。だから、常に『チームのためにどうしたらいいのか』と考えてプレーしてきました。自分自身もスタッフ、トレーナーの方々、丈夫な体に育ててくれた両親、そしてどんな時も寄り添ってくれた家族、皆さんの“チームワーク”に助けられてきました。

 今まで支えて下さったすべての方々、そしていつも応援して頂いたファンの皆さまに感謝しています。

 これからの第2の人生もこれまでと同じように“チームワーク”を大事に、たくさん恩返しができるよう全力で頑張っていきます!!11年間本当にありがとうございました!

 ◇高城 俊人(たかじょう・しゅうと)1993年(平5)5月3日生まれ、福岡県出身の29歳。九州国際大付では3度甲子園出場。11年春に準V。同年ドラフト2位でDeNAに入団。DeNA1期生となった。18年シーズン途中に白崎とともに、赤間、伊藤と2対2の交換トレードでオリックスに移籍。20年DeNA復帰。プロ通算11年で347試合、打率・172、4本塁打、38打点。1メートル76、83キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2022年12月8日のニュース