吉田正尚はDH兼左翼での起用の方向性 カブス・鈴木誠也を上回る5年総額約123億円

[ 2022年12月8日 10:24 ]

吉田正

 名門レッドソックスが吉田正尚外野手(29)と5年総額9千万ドル(約123億円)で合意した。1年前、カブスが鈴木誠也(28)に与えた5年総額8500万ドルを500万ドル上回った。

 レッドソックスは総額2億ドル前後と見られるザンダー・ボガーツ遊撃手(30)との残留交渉をスコット・ボラス代理人と続けているが、同時にボラス代理人と吉田の契約をまとめていたことになる。レッドソックスは昨季は78勝84敗とア・リーグ東地区の最下位に沈んだが、地力のあるチーム。2012年は69勝93敗の最下位だったが、翌13年には一転、97勝して世界一に輝いたように、ハイム・ブルーム編成本部長は23年の世界一奪還を目指している。

 22年シーズンは防御率4・59で30球団中26位と弱点だったブルペンについては、元日本ハムのクリス・マーティン(36)を2年総額1750万ドルで獲得、通算391セーブのケンリー・ジャンセン(35)とも2年総額3200万ドルで合意した。吉田についてはDH兼左翼での起用になるとみられる。指名打者のJD・マルティネスがフリーエージェントでチームを去り、左翼のポジションにはアレックス・バードゥーゴ(26)がいるが、本来中堅も右翼もできるアスリートタイプ。他のポジションもこなすことができる。

 レッドソックスはソフトバンクからFA宣言した千賀滉大投手の獲得にも動いていると報じられていて、打倒ヤンキースに本腰を入れている。22年にオリックスで日本一に輝いた吉田は23年、レッドソックスで世界一を目指す。(奥田秀樹通信員)

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2022年12月8日のニュース