選手兼ファンクラブ会員の日本ハム・今川 球団に「選手特典」求む 毎日来場もポイントたまらず

[ 2022年11月30日 13:35 ]

<日本ハム契約更改>「しゃけまる」を手に執念ポーズを決める今川(撮影・高橋茂夫)
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 今季自己最多94試合に出場して10本塁打を放った日本ハムの今川優馬外野手(25)が29日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1130万円増の年俸2000万円で更改した。記者会見では、来場ポイントでファンクラブ会員ランクが上がる制度への「選手特典」の導入を熱望。選手は来場ポイントがたまらずランクアップが難航しており、担当者と交渉していることも明かした。

 札幌出身で子供の頃から日本ハムを応援し、ファンの間ではすっかり有名な選手兼ファンクラブ会員の今川。12月7日の「スペシャルファンミーティング2022」はファンクラブ会員として参加することも決まっている。契約更改交渉での昇給には「凄く評価していただいたことがうれしかった」と満足げだったが、要望したのがファンクラブの「選手特典」導入だった。

 以前はファンクラブの入会年数でランクが上がったが、今年までは球場に来場しないとランクが上がらない制度。今年も家族のためにグッズを購入したが、選手は毎日来場しながら来場ポイントがたまらないこともあって5段階の2だった。本拠を移す来年から来場ポイント制度が廃止され、チケットやグッズなどの購入金額に応じて「Fマイル」がたまる仕組みに変更されるが、「僕はポイントをためることができないので、ずっと下のランク。何度か担当者と話して“ポイントがたまるようにしてあげる”という話もあったので期待している」と話した。

 球団側は10本塁打以外にも人さし指を突き出して「執念」と声を張り上げる献身的な姿勢を評価。「特にチームとして戦う姿勢だったり、声だったりを凄く評価していただいた」と「執念査定」に感謝した。来季は最低20本塁打を目標に掲げ、年間通して戦う体をつくり上げるためにも体重は4キロ増の90キロが目標。目標まであと1キロと順調に肉体改造が進んでおり「レギュラーを獲らないとその数字(20本)には到底届かない。打率は2割8分くらい。両立しながら上げていきたい」と会員ランクだけでなく、本業の成績も上げることを誓った。
(東尾 洋樹)

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2022年11月30日のニュース