西武・隅田 貯金9をつくるため福岡へ

[ 2022年11月30日 08:00 ]

西武・隅田
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 昨秋のドラフトで最多4球団が1位で競合した西武・隅田知一郎投手(23)がオフに「鴻江(こうのえ)スポーツアカデミー」で自主トレを行う。今季は3月のプロ初登板初勝利以降、球団ワーストの10連敗。1勝10敗は、入団前の期待値を考えれば悔しかったと思う。「エース養成機関」とも称される、スポーツトレーナーの鴻江寿治(ひさお)氏(56)が福岡県内で主宰するアカデミーに飛び込む決意を固めた。

 思い出すのは、20年の巨人・菅野だ。19年は11勝6敗だったが、17年は1点台、18年は2点台だった防御率は3・89と本人にとっては不本意で、オフに同アカデミーで劇的に投球フォームを変えた。

 鴻江氏の「骨幹理論」では人間の体は「うで体(猫背タイプ)」と「あし体(反り腰タイプ)」の2種類に分類される。「うで体」に分類される菅野は腕から動き、それに足がついてくる流れが理想。腕から始動する投球フォームに変えた。軸足である右足に体重が乗り、真っすぐが指に掛かる。体が打者側へ突っ込まないことで変化球が生きる。同年、右腕は日本プロ野球新記録の「開幕投手13連勝」を達成して14勝2敗の好結果を残した。

 隅田は28日に球団が開催したスポンサー企業などを対象にしたイベントに出席。トークショーで松井監督らと登壇し「今季の借金を来年取り返します」と誓った。今季は1勝10敗。指揮官は「10勝1敗ということでしょう」と返した。最低でも9つの貯金をつくるため、21年ドラ1左腕が今オフ劇的に変化する可能性がある。
(記者コラム・神田 佑)

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2022年11月30日のニュース