“火曜日の男”阪神・佐藤輝「点を取って勝ちたい」 曜日別最高打率、神宮にも心強いデータ

[ 2022年5月17日 05:30 ]

阪神・佐藤輝
Photo By スポニチ

 火曜日の男が、反攻の旗頭となる。阪神は17日からヤクルト3連戦(神宮)に臨む。15日のDeNA戦で2本塁打した佐藤輝明内野手(23)は、今季の曜日別打率で火曜日が・348と最高。本塁打も3本の最多タイと、初戦からの猛打に期待がかかる。打線は今季初の2試合連続2桁安打と上昇気流。今季打率・385という神宮球場との好相性も味方につけ、猛虎に勝利を呼ぶ。

 反攻を期す猛虎に、頼れる「火曜日の男」がいた。6試合で打率・348、3本塁打、4打点。17日の初戦を前に、一発長打を期待したくなるのが、他ならぬ佐藤輝だ。4番を任される選手らしく、短い言葉の中にも主軸としての決意をにじませた。

 「チームで、打線でしっかりと点を取って勝ちたいです」

 これ以上、投高打低のチーム状態を継続するわけにはいかない。4月22日のヤクルト戦から、投手陣は18試合連続3失点以下。それでも、貯金量産につながらないのは、開幕から湿りがちの打線が低空飛行から抜け出せないからだ。とはいえ、14、15日のDeNA戦は今季初の2試合連続2桁安打をマーク。自身もその間、15日の2本塁打を含む9打数5安打3打点と打ちまくり、2連勝に導いた。

 「火曜日の男」を掘り下げてみる。打率は今季の曜日別で最高(・348)。3本塁打も日曜日と並び最多タイだ。中でも特筆すべきは4月19日のDeNA戦。初回にロメロから左翼線二塁打を放つと、2回の第2打席では右翼席へソロ本塁打を突き刺した。バンテリンドームで難敵・大野雄から右越え本塁打したのも、4月12日の火曜日。週頭から豪快な打撃を披露する姿は、もはや習慣となりつつある。

 さらに、心強いデータもある。まだ3試合ながら、今季の神宮は13打数5安打の打率・385。4月24日の一戦では金久保から決勝の先制2ランもかっ飛ばした。しかも、3連戦全てで第1打席に安打。本来の力を発揮しつつある近本、中野の1、2番コンビが好機を築けば、試合開始早々からポイントゲッターとして躍動しそうだ。

 17日からは、交流戦前最後の同一リーグとの6連戦になる。ヤクルト、巨人と上位球団との対決が続くが、前回の神宮、甲子園での顔合わせではともに2勝1敗でカード勝ち越しを決めた。強敵とはいえ、嫌なイメージはない。だからこそ、若き主砲は自分自身と向き合った。

 「しっかり良い準備をしたい」

 借金12と苦境は続くが、首位ヤクルトとは9・5ゲーム差。交流戦前の“混セ”を演出するためにも、勝ち続けるしかない。(石崎 祥平)

続きを表示

2022年5月17日のニュース