阪神・藤川SA「レベルが非常に高い。12球団で一番」猛虎の“現在地”に目を細める

[ 2022年2月3日 14:57 ]

藤川球児氏

 沖縄・宜野座キャンプに同行している阪神の藤川球児スペシャルアシスタント(SA)がチーム選手の仕上がりや意識の高さに感嘆の言葉を並べた。「全員のレベルが非常に高い。正直、12球団で一番じゃないかなと思います。この3日間見てね、実際非常に素晴らしい。モチベーションも非常に高いし、選手たちから成長したいというのが伝わります」。ブルペンだけでなく、アップ時や打撃練習の際の表情などからも感じるものがあったという3日間で「さすが去年、両リーグで一番勝ったチームだなと。そこに対してまだまだ成長したいというのが見てとれる組織。これは多分どの球団にもない、組織論として非常に強い組織」と目を細めた。

 投手陣では守護神のスアレスが退団し、表面的には戦力ダウンにも見えるが藤川SAは「黄金期」と表現した。「タイガースとしての新しい伝統というか、黄金期に入ろうとしている。秋山、青柳、(藤浪)晋太郎とか、たくさん酸いも甘いも経験しながら成長している選手たちがまだまだ歩みを止めてない。ルーキーも簡単に背中を追いかけやすい。完ぺきな組織の構図」。 今季限りでの退任を表明した矢野監督については「成熟」という言葉でその存在の大きさを語った。「まず、人のいいところを見抜く力がある。それでいて、いまを大事にする人。人のいいところを見つけることが得意な人のことを『成熟した人』って言うんです。矢野監督のことなんです。その人を今年1年で失うってことは、タイガースにとって非常に大きな財産を失うことになると思いますから、矢野監督の集大成、『イチにカケル』とやっていますけどもその姿を、このタイガースに教えていただくって形なので。球団もこれから残る財産として、やるべき必要がある」。たくましい選手たちの姿、優勝へ向けて一丸になるチームの現在地を確認したようだった。

続きを表示

2022年2月3日のニュース