阪神・村上 矢野監督「3勝いける」に力強く返答「10勝します」、2・8日本ハム戦でアピールだ

[ 2022年2月3日 05:30 ]

<阪神宜野座キャンプ>ブルペン投球中、矢野監督(左)と話す村上(撮影・成瀬 徹)
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 2年目で1軍キャンプ初参加の阪神・村上にブレークの予感が漂ってきた。午前中のブルペンでは熱がこもった投球をしている最中に、矢野監督から「その球を投げられていたら3勝くらいするやろ」と声をかけられた。もちろん、黙っていない。間髪入れず「8勝、10勝します」と返した。午後は梅野にブルペンで受けてもらい配球面のコミュニケーションも深めた。

 金村投手コーチは、3日のシート打撃と8日の対外試合初戦となる日本ハム戦(宜野座)での登板を明言。先発枠入りを懸けたサバイバルが始まるとあって、「寅(とら)年で年男なので、しっかり自分の年にしたい」と改めて誓った。

 ドラフト5位で入団した昨春キャンプは東洋大時代に負った右腕肉離れの影響で、安芸で過ごした。今年は2・8の“開幕投手”候補に挙がるほど期待が大きい。

 多彩な変化球と制球力を武器に昨季ウエスタン・リーグでは10勝(1敗)、防御率2・23、勝率・909の3冠に輝いた一方、1軍では2度の先発でいずれもKOされた。1軍で勝てなかった要因を矢野監督は「総合的に抑えていく投手ということを考えると、まず向かっていく気持ちがないと」と分析。精神面の課題を自覚するからこそ、指揮官に「10勝」を宣言してみせたのだろう。

 3日は雨予報ながら「大山さんや輝(佐藤)のようなすごい打者がたくさんいる。全員打ち取りたい」と気合十分。智弁学園では16年春選抜を制した甲子園の申し子に追い風が吹いている。(倉世古 洋平)

 ◇村上 頌樹(むらかみ・しょうき)1998年(平10)6月25日生まれ、兵庫県南あわじ市出身の23歳。智弁学園では甲子園に3度出場し、3年春の選抜は全試合完投で優勝。東洋大では1年春からリーグ戦に出場し通算12勝。20年ドラフト5位で阪神入り。1メートル74、75キロ。右投げ左打ち。

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2022年2月3日のニュース