オリックス・由伸 侍ジャパン栗山監督と対面「“一緒に世界一になりましょう”と言っていただいた」

[ 2022年2月3日 05:30 ]

ミーティング中、なぜか大笑いのオリックス・山本(左)と笑いを必死にこらえる黒木(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 オリックス・山本由伸投手(23)が2日、キャンプ視察を開始した侍ジャパン・栗山英樹監督(60)の訪問を受け、来年3月開催予定の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ世界一を誓い合った。金メダルに輝いた昨夏の東京五輪と同様にエース格の期待を寄せられ、決意を強くした。

 稲葉ジャパンのエースを担った山本が栗山ジャパンからも厚い信頼を寄せられた。中嶋監督らとブルペン視察していた栗山監督と“初対面”してあいさつ。昨季までの敵将からかけられた言葉は、来年3月の開催を目指すWBCでのフル回転を期待されたものだった。

 「“一緒に世界一になりましょう”と言っていただきました。10年以上も(日本ハムで)監督をされた方。人間味があって(長く)できることだと思う。本当に、いい方なんだろうなと思います。僕は選んでいただく立場なので選んでもらえるように、しっかり頑張ります」

 再び日の丸を背負う強い決意が、にじみ出た。150キロ超の直球に高速フォーク、ブレーキの利いたカーブで緩急を操り、昨年5月28日のヤクルト戦から無傷の15連勝中。投手4冠に先発投手の最高栄誉である沢村賞に輝いた。昨夏の東京五輪の金メダル、19年の国際大会「プレミア12」でも世界一に貢献しており、侍ジャパンの重要戦力の1人と言っていい。

 ブルペン解禁は10日前後を予定しており、キャンプ2日目は屋外で傾斜を使った投球練習。捕手役のミットを叩く痛烈な破裂音を何度も響かせるなど調整は順調だ。計3472球も投げた昨季の疲労を感じさせない充実ぶりで、栗山監督からも「去年あれだけ投げても、本当に楽しそうに野球をやっていますし、そういう人たちが、日本球界を背負ってくれると楽しみにしています」と中核に指名された。

 「(侍ジャパンは)いい経験ですし、成長できるところがたくさんあります。選ばれたい気持ちはあります」。今季目指すリーグ連覇&日本一の先に世界の頂点も見据えた。(湯澤 涼)

続きを表示

この記事のフォト

2022年2月3日のニュース