ヤクルト、セ界一継投!球場どよめく勝負手“中継ぎ・高橋” 今季13戦目で初「凄く緊張」も2回零封

[ 2021年10月27日 05:30 ]

ヤクルト6年ぶりセ・リーグ優勝 ( 2021年10月26日 )

<D・ヤ>ヤクルト4番手で登板した高橋は、2回を無失点に抑える好投(撮影・村上 大輔)
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 球場がどよめいた。6回。4番手でマウンドに上がったのは、先発が本業の高橋だ。今季13試合目で初の中継ぎ登板。大一番で高津監督が打った勝負手に左腕が応えた。

 「凄く緊張した。1イニング目は力んでしまった。2イニング目は、いつも投手コーチに言われている“8割の力で10割のボールを投げる意識”で投げることができた」

 6回を無失点で乗り切り、イニングをまたいだ5―1の7回。2死二塁でこの日2安打の森を迎えたが、渾身(こんしん)の150キロ直球で空振り三振を奪い、左拳を握って吠えた。高津監督が4回1失点の高梨から、5回に石山、田口の2枚を投入。8、9回の清水、マクガフへとつなぐ勝負手として打った2回を無失点に抑えて勝利投手にもなり「なんとか後ろに良い形でつなぐことができて良かった」と汗を拭った。

 一人で考える時間を増やした。人一倍早く、グラウンド入り。「人の話をいろいろ聞くのも大事ですけど、自分で考えながらやるのもありかなと。試合の反省とか」と日課とした。寮を離れた今季は、自宅で他球団の試合の映像を見る時間が増えた。「配球だったりを参考に。実際に自分が投げている試合のピンチのときに、こういう場面を見たなと思ったら、首を振ったり」。考える力を養ったことで後半戦は先発陣の一角を担った。

 本来ならこの日の先発は高橋だった。24日の巨人戦で中継ぎ待機させた高梨が登板せずにすんだことで、指揮官は先発を高梨に変更。「継投の日で行こうと。みんなでつないで最後、スコット(マクガフ)に投げさせよう」と計画、中5日で高橋をリリーフ待機させた。

 選手の体調面を優先しながら、ここ一番で最善の手を次々と打った指揮官。規定投球回に到達した選手はいないが一丸で戦い抜き「投手力がここ数年、凄くアップしたのが今年、勝てた要因」と目を細めた。(青森 正宣)

 ▼板野友美(元AKB48で高橋の妻、自身インスタグラムで)6年ぶり…感動しました。今年は、結婚、出産と記念の年になりましたが、それに加え、今日のヤクルト優勝!夫婦にとってとても感慨深い年になりました。

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