オリックスV!「投手5冠」由伸は伝説入り 23歳の達成は沢村、スタルヒンに次ぐ記録 MVP確実な情勢

[ 2021年10月27日 20:56 ]

優勝を決め、オリックス・中嶋監督(左)と喜ぶ山本由伸(撮影・成瀬 徹)
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 オリックスは27日、イチロー氏が中心選手だった96年以来、25年ぶり13度目のリーグ優勝を果たした。25日に70勝55敗18分け勝率.560でレギュラーシーズン全日程を終了し、この日に2位ロッテが楽天に敗れたため四半世紀ぶりのパ頂点に立った。19、20年と2年連続最下位からの“下克上優勝”。前年最下位からの巻き返しVは、今季ヤクルトに次いで9チーム目で、セ、パともに達成は初めてとなった。

 山本由伸投手(23)の顔にも笑みが広がった。中嶋監督、宮内義彦オーナー、吉田正、T―岡田、平野らに続いて胴上げを促され、仲間たちの手で3度宙に舞った。その後、歓喜の模様を生中継した球団公式YouTubeチャンネルのカメラに向かい「優勝しました~」と笑顔で手を振った。

文字通り、エースと呼べる活躍だった。開幕戦こそ敗れたが、要所では存在感を発揮。交流戦MVPにも輝き、東京五輪では先発の軸として金メダル奪還に貢献するなど、日本のエースにまで成長した。

 5月28日のヤクルト戦から始まった連勝街道は、ついに1973年米田哲也に並ぶ球団記録タイの14連勝まで伸び、チームの最終戦となった25日の楽天戦で完封を果たして新記録の15連勝となった。

 26試合で18勝、防御率1・39、勝率・783、206奪三振、4完封は全てリーグトップで、投手5部門での「5冠」は06年の斉藤和巳以来、史上8人目。23歳での達成は、沢村栄治、スタルヒンに次ぐ年少3位の記録で、伝説の投手の仲間入りを果たしたとも言え、もはやMVPは確実な情勢だ。

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