オリックス 25年ぶり優勝!12球団で最も遠ざかった黒歴史に幕 セパともに前年最下位チームがV

[ 2021年10月27日 20:56 ]

優勝が決まりナインに胴上げされるオリックス・中嶋監督(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 オリックスは27日、イチロー氏が中心選手だった96年以来、25年ぶり13度目のリーグ優勝を果たした。同日に、ロッテが楽天戦で敗れたためで、12球団で最も優勝から遠ざかった球団に四半世紀ぶりに歓喜の輪ができ、中嶋監督が選手らの手で3度胴上げされた。

 13度目のリーグ優勝は、西武の23度、ソフトバンクの21度に次ぐもの(日本ハムは7度、ロッテは5度、楽天は1度)。前年は45勝68敗7分けで、勝率・398。前年最下位からの巻き返し優勝は、今季ヤクルトに次いで9チーム目で、セ、パともに達成は初めてとなった。

 無観客での胴上げという珍しい光景ともなった。25日に今季のレギュラーシーズン全日程が終了。その上で、優勝の行方を待った。パ・リーグで、歴史に残るV争いとして知られるのは88年。西武が先に全日程を終了。2位の近鉄がマジック「3」で追いかけ、残り4試合を2勝2分けでも逆転優勝だったが、1勝1敗で迎えた「10・19」のロッテとのダブルヘッダーで、近鉄は第1試合に勝利したものの、第2試合で無念の引き分け。西武の優勝が決まった。先に全日程を消化したうえで、他球団の勝敗によって優勝が決定するのは、パ・リーグではそれ以来となる。

 また、オリックスは優勝マジックが点灯しないまま優勝が決まった。14年にソフトバンクと優勝争いをした際、先行して優勝マジックを点灯させたが、その後消滅。さらにソフトバンクのシーズン最終戦がオリックス戦でもあり、この試合に勝ってソフトバンクはマジック点灯がないまま優勝し、オリックスは無念のV逸となった。今回は逆のパターンでもあり、オリックスには“雪辱”となった。

続きを表示

2021年10月27日のニュース