楽天・藤田に戦力外通告 39歳守備の名手 13年に正二塁手で日本一貢献

[ 2021年10月5日 05:30 ]

(左から)楽天・藤田、巨人・松井
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 プロ野球の戦力外通告期間が4日から始まり、楽天、巨人の計6選手(育成含む)が戦力外通告を受けた。楽天は藤田一也内野手(39)と来季契約を結ばないと発表。現役続行の希望があり球団内のポストの提示に対し熟考する姿勢を示している。巨人は5選手が戦力外となった。通告期間は2段階に分かれ、第1次は25日まで。第2次はクライマックスシリーズ(CS)全日程終了の翌日から日本シリーズ終了の翌日までとなっている。

 チーム最年長である39歳の藤田は、球界きっての守備の名手だ。近大から04年ドラフト4巡目で横浜(現DeNA)に入団。12年途中にトレードで楽天に移籍すると翌13年には正二塁手として球団初のリーグ優勝と日本一に貢献した。だが、17年目の今季はここまで1軍出場がなかった。

 球団は功労者に来季ポストを用意も藤田は現役続行を希望した。今後は他球団のオファーを待つことになる藤田は球団を通じて「球団から大変良いお話をいただきました。感謝しかありません。現役へのこだわりも理解していただいておりますので、しっかり考えていきたい」とコメント。石井一久GM兼監督は「歴史をつくってくれた大事な選手。球団に残っていただけるような打診をさせていただいた」と説明した。

 《「九州のゴジラ」巨人・松井も戦力外》巨人は高卒3年目内野手の松井と来季の契約を結ばないと通知した。折尾愛真から18年ドラフト5位で入団。1メートル91の長身で高校通算40発を放ち、球団OBの松井秀喜氏と同姓ということもあり「九州のゴジラ」と注目された。左の長距離砲として期待されたが1軍出場はなし。2軍通算は30試合に出場し、打率・139、3本塁打、6打点だった。

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2021年10月5日のニュース