キューバの野球選手がメキシコで大量失踪 史上最多の12人が亡命か?

[ 2021年10月5日 14:48 ]

2021年にキューバの最高指導者となったミゲル・ディアスカネル第一書記(AP)
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 メキシコで開催されていた野球のU―23W杯に出場していたキューバ代表24選手のうち、少なくとも9人が失踪。全員が亡命と見られており、米国在住の野球ジャーナリスト、フランシス・ロメロ氏はその数が最終的に12人になったとしている。

 U―23W杯ではベネズエラが優勝してキューバは選手が大幅に減りながらも4位。キューバは1996年にメキシコで行われた大会でも5人が亡命したが、今回はその数を大幅に上回る史上最多の数となり、4日に首都ハバナに帰国した代表チームは出発前と比べて半分に減ってしまった。

 姿を消した選手の名前は明らかにされておらず、現在どこにいるのかもわかっていないが、AP通信によれはキューバの関係者は「不道徳な離脱だ」と批判。過去の多くの例から亡命した選手はその後、大リーグ入りに向けて活動を始めると見られている。

 キューバは2018年に大リーグと移籍制度について合意。しかし2019年になって米トランプ政権がこの協定を却下し、キューバの選手が大リーグに移籍するには「亡命を経てのFA契約」という従来の方法しかなくなっていた。

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2021年10月5日のニュース