大谷の“歴史的二刀流2021”完結!先頭弾で46号100打点締め「凄い楽しい1年だった」

[ 2021年10月5日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス7―3マリナーズ ( 2021年10月3日    シアトル )

<マリナーズ・エンゼルス>初回無死、右越え46号ソロを放った大谷はバターフィールド・コーチと笑顔でタッチ(撮影・沢田 明徳)
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 打者として639打席、投手として2027球。その一挙手一投足でメジャーを席巻したエンゼルス・大谷翔平投手(27)の2021年シーズンが終わった。

 3日(日本時間4日)、今季最終戦のマリナーズ戦に「1番・DH」で出場。初回に46号先頭打者アーチを放った。大谷らしい右越えへの弾丸ライナーだった。

 2017年11月11日のメジャー挑戦会見。二刀流について「もう自分だけのものではないという部分もある」と語ったが、米国内では懐疑的な声が多かった。過去3年は故障や手術が相次ぎ、継続を危ぶむ論調さえあった。しかし、メジャー4年目の今季、158試合に出場して9勝と46本塁打。球宴では史上初の投打同時出場を果たすなど次々に歴史を塗り替え、「Two―Way Player(二刀流)」という言葉を定着させた。

 不可能を可能にした。シーズンを終え「楽しい一年だった」と振り返った。1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」、日本選手初の本塁打王は来季以降に持ち越しとなったが、それ以上に大きなインパクトを残した。

 大谷は米球界に、新たな扉を開いた。2022年。さらに進化した二刀流を見せてくれるだろう。

 【大谷と一問一答】

 ――期待通りの二刀流の活躍ができたか。
 「もっと早い段階でこういう形をつくらなければいけなかった。(これまで)ケガとかもあったし、1年間ケガなくできて良かった」

 ――重圧を感じた時期はあるか。
 「(主力に)離脱者も多かったので、自分自身が離脱しないように1年間通してやり切りたいと思っていた」

 ――二刀流としてこれまでで一番、密度が濃いシーズン。
 「より多く試合に出られて単純に楽しかった。試合に貢献できる頻度が高いということは選手としてもやりがいがある。凄い楽しい1年だった」

 ――なぜ大きなケガなくシーズンを過ごせたと思うか。
 「慣れの部分もある。3年間やってきて、どういうふうに1年間やればいいのかなというのを知れたのは凄く大きかった」

 ――疲れがたまっている時期はあったか。
 「あんまりそういうふうに感じる時期はなかった。同じような感じで(試合に)出ていたので、同じリズムで来られた」

 ――昨季は左膝痛の影響で体重が減った。今季は体重の増減なく過ごせたか。
 「1年間、同じような感じ。(シーズン中は)トレーニングの頻度が下がってしまうので、体組成が変わってしまうけど、それなりに維持はできた」

 ――この日の登板回避を決断した経緯は。
 「いろいろな人と話して、それがベストではないかなという判断だった」

 ――10勝が懸かる中で登板回避を決めた一番の要因は。
 「投げる、投げない、どっちが一番、自分にとって、チームにとっていいか。トータルで考えて、投げない選択の方がいいという結果になった」

 ――来季へ向けて改善できるポイントは。
 「特に投球は今年一年、探り探りの部分が多かった。もっと自信を持って投げられるよう、1年間通して、自分なりのパフォーマンスができればより良いシーズンになる」

 ――今年のような二刀流でのフル回転を続けられる自信は。
 「確信めいたものはないけど、それはみんな同じ。一年一年、長くできるように、みんな必死にトレーニングやケアをしたりとか。そこは他の選手と変わらない」

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2021年10月5日のニュース