楽天が巨人・炭谷を獲得した背景にあったのはベテランの不在 西武で同僚の岸&涌井の特徴も熟知

[ 2021年7月4日 21:29 ]

3日のDeNA戦で原監督(左)とハイタッチを交わす炭谷 (撮影・森沢裕)
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 楽天が金銭トレードで巨人・炭谷銀仁朗捕手(33)を獲得することが4日、両球団から発表された。楽天には経験豊富な捕手が手薄だったことが、出場機会を求めるベテラン捕手の電撃移籍の背景にあったとみられる。

 7月4日現在で1軍登録されている捕手は3人で、出場試合数順に太田光(68試合)、田中貴也(14試合)、足立祐一(9試合)。開幕から正捕手を務める大卒3年目・太田の評価は高く、伸びしろも十分に期待できる。今後も太田を中心に若手捕手の育成を進めるチーム方針に変わりはないが、長いシーズンを戦い抜くためには1軍で安定したパフォーマンを発揮できる複数の捕手の存在が不可欠だ。

 炭谷はリードを含めた守備力に定評があり、通算1327試合出場という圧倒的な経験値がある。これまで培ってきた頭脳や技術は、若手捕手陣にとっても成長のプラスに働くだろう。捕手はポジションの特性上、チーム内の投手だけでなく同一リーグの打者の特徴把握するために一定の時間が必要となる。ただ、炭谷は06~18年まで西武でプレー。当時、バッテリーを組んでいた岸や涌井の特徴も熟知していることから、新天地でも比較的短時間でチームの力になることが可能。元同僚も多く、溶け込みやすい環境といえる。

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