巨人・菅野 五輪辞退 コンディション不良で「本当に残念」

[ 2021年7月4日 05:30 ]

巨人・菅野
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 東京五輪に出場する日本代表メンバーに選出されていた巨人・菅野智之投手(31)が3日、辞退する意向を侍ジャパン側に伝えた。コンディション不良のためで、巨人がこの日発表した。右腕は「一人の野球人として、オリンピックのマウンドで投げることは大きな憧れであり、目標の一つでした。辞退することになり、本当に残念でなりません」とコメントした。

 1日の広島戦で再調整から18日ぶりに実戦復帰したが、今季最短の2回1/3を4失点で降板。翌2日に再調整のため出場選手登録を抹消された。今季は3月に足の違和感、5月に右肘違和感で離脱と万全の状態で戦えていない。14日までとなる前半戦中の復帰は絶望的。五輪本番にぶっつけで臨むことになる日程的な状況を踏まえ、辞退の決断に至った。

 オフにメジャー移籍を視野に渡米も巨人残留を決断し、五輪は大きな目標の一つだった。原監督は「本人が一番悔しいでしょう。苦渋の決断であり、最善の(選択の)中で、代表の一人として決断をしたということでしょう」と思いやった。

 6月16日の内定選手発表後、左ふくらはぎ筋挫傷の広島・会沢、左肋骨骨折の巨人・中川に続く3人目の辞退。菅野は「ともに戦うことはできませんが、金メダルを獲ることを願って精いっぱい応援します」と語った。

 侍ジャパンにとっては、エース候補を欠く緊急事態となった。中川の代役としては、左足首のじん帯損傷から実戦復帰しているソフトバンク・千賀を追加招集することが決まっている。自国開催での金メダル獲得に向け、菅野の代替選手選定も急がれる。

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