4番で“弾丸”14号! 阪神・マルテに虎版金メダル「掛けてもらえて気分も最高だよ」 

[ 2021年7月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5-0広島 ( 2021年7月3日    マツダ )

<広・神(9)>本塁打を放ちナインと一緒にラパンパラを披露するマルテ(左)(撮影・成瀬 徹)       
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 雨も、停滞気味の空気も、まとめて4番が切り裂いた。阪神・マルテの放った“弾丸”は瞬く間に左翼スタンドに着弾。会心の一発が価値ある追加点となった。

 「追加点が欲しかったところでホームランという最高の結果になった。大事な1点が欲しい場面だったので良いカウント、甘い球が来たら強く叩こうと。なんとかフェンスを越えてくれて良かった」

 1点優勢の7回1死で、3ボールからコルニエルの高めに浮いた153キロ直球をフルスイングで仕留めた。インパクトからスタンドインまではまさに「一瞬」。2回以降、毎回のように走者を出しながら、決定打に欠きフラストレーションのたまる展開を打破する今季14号ソロで、力投する伊藤将を援護した。

 「タイガースネックレスも掛けてもらえて気分も最高だよ」
 敵地でお決まりの「ラパンパラ」を決めた助っ人の首元で揺れていたのは特製の「金メダル」。前日の試合前の円陣で同僚の坂本が持参し、本塁打を放った選手に“贈呈”することをチーム内で決めていた。実は、MLBのパドレスがチームの一体感を高めるために今季から導入しているシステム。本家のメダルはサイズも特大で、豪華に装飾された回転式と見劣りは否めない。だが、チーム屈指の“メジャー好き”でもあるムードメーカーの発案した、新たな儀式の記念すべき第1号。M砲は「チームが勢いづくというか、みんなで一つになれるものなので、引き続き良い流れに乗ってプレーしたい」と喜んだ。

 8回2死二塁では右前適時打を放ち、先制の併殺崩れを合わせると3打点の活躍。今季初の4番に座った前夜は無安打も、きっちり仕事を果たした。

 「打順は関係ないし、いつでもしっかりプレーできる準備をしてるだけなんで、何番でもやることは変わりなく準備したい」

 虎版金メダルとラパンパラが、再進撃の合言葉になりそうだ。(遠藤 礼)

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2021年7月4日のニュース