ソフトバンク 16年目代打・川島の初サヨナラ打で開幕3連勝!13年ぶり2戦連続サヨナラ勝ち

[ 2021年3月29日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6ー5ロッテ ( 2021年3月28日    ペイペイD )

<ソ・ロ>9回2死満塁、サヨナラ打を放った川島(中)はナインから祝福され大喜び(撮影・岡田 丈靖)
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 2試合連続の劇勝!ソフトバンクの川島慶三内野手(37)が28日、ロッテ戦の9回にプロ16年目で初のサヨナラ打となる右前適時2点打を放った。2度勝ち越される試合展開で、最後はベテラン勝負師が大仕事。2戦連続のサヨナラ勝ちは2008年開幕カードの楽天戦以来13年ぶり、開幕3連勝は2年ぶりとなった。

 左キラーが、右投手から打った。どんでん返し。今季初打席の川島がサヨナラ打を放った。

 「ベンチに“慶三、打ってきてくれ”と言われたので打ちました!最高すぎますよね」

 4―5の9回2死二、三塁。柳田が勝負されないのは確信していた。「ギータは四球ですよね。誰でも分かっています」。川島は首を3度グルグルと回しながら満塁で登場。カウント1―2から右腕・益田の147キロ直球を一塁手の後ろにコツンとはじき返し右前2点打。二塁到達前に両腕をグルグル回し仲間とはじけ合った。

 「マッチ(松田)、岩崎も、あさって(30日)から頑張るので。でも、2人を助けたのは、ボクです」

 7回、松田の失策絡みで失点しリードされた。デスパイネの2ランでひっくり返しても、9回2死から岩崎が被弾。リードを許し、追い込まれた。敗色ムードを、両親の観戦試合で歓喜に替えた孝行息子。チームを2年ぶりの開幕3連勝に導いた。

 工藤監督は開幕前、「川島くんは来るボールが分かる」と読みの鋭さを絶賛していた。オープン戦8試合に出場。5試合が途中出場だが、10日の巨人戦では「2番・二塁」で先発し、左投手から3打数3安打。左キラーぶりは誰もが認める。この日はロッテの先発が左腕の鈴木だったがベンチスタート。それでも決して腐らない。「気持ち1本、みんなの思い1本でやってます。野球は何が起こるか分かりませんので」。クールだから渋い。

 先制し、2度勝ち越されても最後にやり返した。2戦連続の劇勝に、指揮官も悦に入る。「最初の試合(初打席)で慶三(川島)が打ったこともうれしいが、年に何回あるかと思う試合を、みんなが一つになって戦ってくれている」。川島だけではない。主力、途中出場、中継ぎ陣。誰1人として最後まで絶対に諦めない。今季も、常勝軍団として君臨する。

 ▼ソフトバンク・和田(勝敗付かずも6回2/3を5安打3失点と力投)調子は良かったと思います。でも先制点を取ってもらって大事なところで粘ることができなかった。
 

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2021年3月29日のニュース