待ってました!阪神 開幕3連勝で729日ぶり単独首位 サンズだ!マルテだ!初のアベック弾&6打点

[ 2021年3月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8ー2ヤクルト ( 2021年3月28日    神宮 )

<ヤ・神(3)>3回2死、左越えにソロ本塁打を放ったマルテ(手前)と一緒にポーズを決めるナイン(撮影・坂田 高浩)
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 阪神は28日のヤクルト戦に8―2で快勝し、6年ぶりの開幕3連勝へ伸ばした。ジェリー・サンズ外野手(33)、ジェフリー・マルテ内野手(29)の両助っ人砲が2本塁打6打点の活躍。20年2月に84歳で他界した元監督の野村克也氏の追悼試合を白星で飾り、19年3月30日以来、729日ぶりの単独首位に立った。

 読みがさえた。サンズは初球を狙っていた。初回2死一、二塁。奥川の直球を捉え、左中間へ先制の二塁打を打ち返した。

 「真っすぐが早いカウントで来るだろうなと思っていた。打てる球が来たので、積極的にいこうと心がけた」

 8回無死二、三塁でも再び吉田喜の初球を完璧に仕留め、左中間席中段へトドメの3号。2安打4打点でポイントゲッターの役割を存分に見せつけた。開幕戦が2発を含む3安打2打点なら、第2戦は犠飛で1打点。まだ3試合とはいえ、打率・500、3本塁打、7打点は堂々のリーグ3冠王だ。

 マルテも負けていない。初回は追い込まれてから低めのフォークを見切った四球で先制点につなげた。3回も再び追い込まれてフォークを我慢し、フルカウントから来た内角高め直球を仕留め、左翼席上段に突き刺した。

 「いつも通り自分のゾーンに来たら強く振ることを心がけていた。いい結果が出て、うれしいし、気持ちいい」

 1号で飾った今季初安打。戻ったベンチ前では「ラパンパラ」と自ら命名した弓を引くような本塁打パフォーマンスを披露し、チームメートと喜んだ。

 「みんな一緒にやってくれたのでうれしかったし、楽しかった」

 声出し役を務めた前日27日の試合直前の円陣で横にいた坂本が「ホームランを打ったらポーズするので、みんなでやってほしい」と独自!?に通訳。一日遅れで“約束”を達成した。8回無死二塁でも外角低めの変化球を見極め、持ち込んだフルカウントから高め直球を右前適時打した。

 サンズが勝負強さなら、マルテは選球眼。それぞれの武器を生かした相乗効果で6年ぶりの開幕3連勝に貢献した。アベック弾は今回が初めて。両助っ人が並び立つから、注目を集め続ける佐藤輝がたとえ無安打でも、得点力は落ちない。

 巨人がDeNAに引き分けたことで単独首位にも立った。開幕3連敗だった昨季とは正反対の好発進。矢野監督は「いいスタートを切りたいというのは誰もが思っているところ」とうなずいた。この強さは本物だ。 (長谷川 凡記)

 ○…阪神の開幕3連勝は15年の3連勝以来6年ぶり。ビジターの開幕カード3連戦全勝は04年の巨人戦(東京ドーム)以来17年ぶり。2リーグ制以降、チームの開幕連勝記録は02年の7連勝が最長で、すべてビジターゲームだった。また、開幕から連勝中だった巨人が引き分け。勝率は同じ1.000だが、セ・リーグの規定により勝利数で上回る阪神が単独首位に立った。チームの単独首位は矢野監督1年目の19年、開幕連勝発進の3月30日以来729日ぶり。

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