オリックス 高卒2年目の紅林 うれしいプロ初アーチ 開幕カード10年連続負け越しでも希望の光はある

[ 2021年3月29日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス1-5西武 ( 2021年3月28日    メットライフドーム )

<西・オ(3)>7回、紅林は左越えにソロを放ち笑顔でベンチに戻る(撮影・長久保 豊)
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 敗戦の中でオリックスの高卒2年目・紅林が待望のプロ初アーチを描いた。0―4の7回先頭、フルカウントから8球目に来たギャレットの153キロ直球を強振して左翼席へ。昨季のデビューから通算28打席目で記念の1号を打ち込んだ。

 「追い込まれていたので、何とか食らいついて。甘めに、高めに来た真っすぐを打てて、良かったです」

 球団史上最速の「高卒2年目の開幕遊撃手」の栄誉をつかみ、3日間ともフル出場した。初回1死二、三塁の好機を含めて1号が出る直前まで2打席連続の3球三振。開幕戦では敗戦に直結する痛恨の失策もあった。

 「ガチガチに緊張してエラーもして、記録に付かない実質エラーも3、4つして…。投手の方に迷惑をかけ、申し訳ない。まだまだ全然です。打率が上がってこないので確率を上げて本塁打も打てるように」

 打率1割台でも抜てきされる理由が、この一撃にある。開幕カードは10年連続で負け越し、18年7月21日以来981日ぶりも貯金も逃した。中嶋監督は「離されないこと。このままズルズルいってはダメ。絶対に5割を死守する」と力を込め、紅林にも「チャンスで打てなくて(打撃が)おかしくなりかけていたけど、1本出たというのはデカい」と期待した。希望の光はある。 (湯澤 涼)

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2021年3月29日のニュース