広島 球団ワーストにあと「1」の16残塁 ベンチ入り4捕手使い切る用兵実らず今季初のスコアレスドロー

[ 2021年3月29日 05:30 ]

セ・リーグ   広島0-0中日 ( 2021年3月28日    マツダ )

<広・中(3)>引き分けに終わりあいさつする佐々岡監督(左) (撮影・奥 調)
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 最後まで本塁が遠かった。降雨で1時間5分遅れで始まった試合は、0―0で今季初の引き分け。広島・佐々岡監督は「チャンスはつくったけど、あと1本が…ね」と渋い表情で振り返った。

 手は打った。敵失で無死二塁を得た6回には松山に早々と代走・上本を指名。8回2死で会沢が右前打から二進すると、曽根を代走に送り、9回の守備には2年目の石原を就かせてベンチ入りの4捕手全員を使い切った。

 延長戦のない今季ならではの用兵。磯村、坂倉を代打で起用した上で会沢を代えた采配について、河田ヘッドコーチは「賛否両論あると思うけど、どうしても1点を取りたかった」と説明した。

 何しろ10安打に6四死球。3者凡退は一度もなく、2度の満塁を含めて7イニングで得点圏に走者を送った。結果は97年4月11日の横浜(現DeNA)戦以来、24年ぶりの16残塁。球団ワースト17残塁(92年4月24日ヤクルト戦)に迫る拙攻に、朝山打撃コーチは「ヒットを打ち、四死球も取ったんだけど…」と歯切れが悪かった。

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2021年3月29日のニュース