阪神・平田2軍監督“愛のムチ”「鍛えて鍛えて叩きあげなきゃ。田中コーチはまったくぬるい」

[ 2021年2月4日 19:13 ]

<阪神2軍 安芸キャンプ> 笑顔の平田2軍監督 (撮影・平嶋 理子)                                          
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 高知・安芸で行われている阪神2軍キャンプの第1クールが4日、終了した。平田2軍監督は今季から2軍のコーチを務める田中秀太2軍内野守備走塁コーチ(43)、久保田智之2軍投手コーチ(40)へ激励の言葉を送った。以下は一問一答。

 ―ランチ特打では石井将が打撃投手を務めた
 「昨年のフェニックス・リーグからサイドスローというか。巨人の高梨とか大江、ああいう自分が生きる道というか、どうやって飯を食うかっていうところで、うちにはああいう変則のピッチャーがいないのでね。岩田(将)が入ってきて、まだリハビリ中なので、そういった意味ではチャンス。左打者は好打者が多いし、日本シリーズでもソフトバンクの嘉弥真を見とけって言ってさ。タイプは違うけど、高梨とか大江みたいな存在を目指すように。もう1年チャンスをもらったんだから、その辺を取り組んでいる」

 ―ブルペンにも多く入ってフォームを固めている
 「もちろん。投げて投げて覚えていかないと。(打席に入った)遠藤がどういう感覚で立ってるか打者に聞いてみ!って。お前が思ってる以上にバッターはサイドから来るの嫌なんやから。自分は有利だというところから入ればまた違うやん。単に投げるだけじゃなくて、遠藤に感想を聞いてたわね」

 ―見ていても打ちにくそう
 「そうそう。フェニックスなんかはまだ打たれていいって言ってさ。でも、これからはそうはいかんから。彼らは結果を出していかなきゃいけないんでね。やっぱり日々勝負になってくるので、早く自分の投球フォームを固める、投球パターンを作る、左打者が嫌がるコントロールを持つ。そういうところだよな。精度を上げていくっていうのはね。うちにサイドスローおらんもん。だから存在感でんねん。まだ日本の場合はワンポイントがメジャーみたいに禁止じゃないわけでしょ」

 ―第1クールを終えて
 「まず体力強化、走り込み。第2クールも続けてやるけど、アップの時に走る量も増やして。あとは、やる気というか選手たちの意気込みを感じた第1クールだったし。まだまだ田中コーチ、久保田コーチ、若いコーチをもっともっと。2クール目からはコーチも存在感出さなきゃ。ハッパかけてんだけど、まだちょっと手探りの状態や。もっと自分のスタイルを出せばええねん。田中、久保田。俺はいつも言うようにキャンプはコーチが主役で選手を引っ張っていく。メニューを作る、1ヶ月間の長丁場。どうやって選手たちを伸ばそうと考えてやっていくか、集中力を持たせてやっていくかというのが一番のポイントだと思ってるから、このキャンプはね。期待するのは田中、久保田だよ」

 ―田中コーチは熱心にノックを打っている
 「当たり前。まだまだもっともっと鍛え抜く。鍛えて鍛えて叩きあげなきゃ。手塩にかけるというのはそういうことよ。君ら手塩にかかってないから何も分からない。緒方のレフトの守備見てみ。誰や打球補うまいなと思ったら緒方やないか。プレッシャーないから、ピョンと捕るやん。落としたらいかんとか、いろんな邪念が入んない。田中コーチや久保田コーチの顔も見たくないっていうくらい。捕まえられたらとことんまで追い込まれる。全然しんどくもなんともないような顔してるもん。これじゃ田中コーチ全然ダメよ。田中コーチはまったくぬるい」

 ―高寺、村上も順調
 「順調だね。次のクールからシート打撃とかも入るし、楽しみだ。まだペースは上がってくるだろうし」

 ―1軍は紅白戦をした
 「小野が打たれたらしいな。(斎藤)友貴哉は最後抑えた? (井上)広大は打ってないんか。まぁ、ええんや。西(純)は2イニング抑えたっていうから。やっぱり気になるよ。そういった意味で、西が抑えたら他の選手たち、及川にしても、よしっ、と思うだろうし。これがチーム力よ。1軍は実戦に入ってきたんだから、気にしなきゃ。気にならなかったら嘘よ。みんな見とけよと思ってるはずよ」

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