ヤクルト・青木、内川、坂口、山田の合計7308安打線 ランチ特打で競演に青木「そんなにあったか…」

[ 2021年2月4日 05:30 ]

(左上から時計回りに)フリー打撃をする青木、内川、坂口、山田(撮影・村上 大輔)
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 「バッティング行きまーす!」とヤクルト・青木が叫ぶ。坂口の「お客さんどこですか?」のツッコミに「凄いキャンプ…」と寂しげにつぶやいた。無観客開催の浦添キャンプ第1クール最終日。本来ならファンが大注目したはずの、超豪華なランチ特打が開演した。

 メンバーでなんと計7308安打。日米通算2478安打の青木、2171安打の内川、1506安打の坂口、1153安打の山田の競演だった。全員が最多安打のタイトル保持者。豪華すぎる並びに青木は「7308安打?そんなにあったか…。“5000は超えてるなあ”みたいな話はしてた」と笑った。

 30分間の打撃ショー。青木は59スイングで安打性の当たりは23本。背番号と同じだった。隣で快音を響かせた内川とは侍ジャパンで、ともに戦った仲。「右打ちはピカイチ。誰にも負けないような技」と改めてうなった。

 想定外の21年のスタートだった。「スパイク履いたのもキャンプに来てから。土のグラウンドで、ちょっと振りこみたいなと」。1月、宮崎での自主トレ中に、新型コロナウイルスに感染した村上の濃厚接触者となった。2週間の自主隔離生活。隔離期間中は食事もルームサービスで済ませるなど、ホテルの部屋で過ごした。素振りやスローイングなど、野球の動作はできなかった。それでも、インストラクターの指導の下、リモートトレーニングを続けた。体幹や筋力トレに励んだ効果はてきめんで、キャンプは順調に滑り出した。

 「本当に振り始めたのはキャンプに来てからだけれど、いい感じで振れている。問題なく調整は進むなと」。2年連続最下位から雪辱を誓う今季。最多安打カルテットの先頭で、日米通算18年目を迎える頼もしいベテランが、チームの勝利に貢献する。(青森 正宣)

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2021年2月4日のニュース