オリックス・舜平大は“もはや大谷レベル” 中嶋監督もスケールの大きさに感嘆「誰々2世とかではない」

[ 2021年2月4日 05:30 ]

<オリックスキャンプ3日目>立ち投げながら初ブルペンに入った山下舜平大(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスのドラフト1位・山下舜平大投手(18=福岡大大濠)が3日、宮崎キャンプで初めて投球練習し、捕手を立たせたまま直球のみ23球を投げた。自主トレから数えて4度目のブルペン入り。改めて高い潜在能力を見せつけた。

 「7割くらいで投げたボールもありましたが、5~6割が大半。いろんな方が見ていたので力まないように気を付けて、バランスを意識して投げました」

 B班ながら、福良GMらと見守った中嶋監督は「あれで半分なら何キロ出るの。その(エンゼルス・大谷ら)辺の1年目、という目で見ていいのでは…」とうなり、唯一無二の存在になり得る予感を抱いた。

 「大谷は大谷、松坂は松坂。山下舜平大は山下舜平大。これからのスケールの大きさであり、良いものは良い。誰々2世とかではない」

 昨季は高卒新人だった宮城が1軍デビュー。16年ドラフト4位の山本も1年目からデビューし、いまや球界のエース格だ。育成のノウハウは球団に蓄積されていて、指揮官も大器への道に思いを巡らせた。

 守備練習では能見や増井、比嘉らのベテランと同班。「能見さんは1つの練習で1回は大事なことを言ってくれて。けん制のタイミングを言ってもらえます」。外出自粛の状況も前向きに捉える。「部屋ではストレッチや体幹をしています。投げる動作で、体幹は大事。体をつくって強い球が投げられるように、このキャンプで、しっかり投げていきたい」。最速154キロ。1メートル89の肉体には伸びしろしかない。 (湯澤 涼)

 ◆山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日生まれ、福岡県福岡市出身の18歳。野多目小3年時に「筑紫丘ファイターズ」で軟式野球を始め、三宅中の軟式野球部では投手兼捕手。福岡大大濠で1年秋からベンチ入りし、3年夏は福岡代替大会の地区準優勝。1メートル89、93キロ。右投げ右打ち。

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2021年2月4日のニュース