元ロッテ・古谷氏 前代未聞の無観客キャンプ成功へ 裏方としてコロナ対策に奔走

[ 2021年2月4日 07:34 ]

一般客の入場を制限する看板を設置する古谷氏(撮影・長久保 豊)ス
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 【新様式キャンプリポート最前線】ロッテの石垣島キャンプには、今年から「メディアセンター」が出現した。名前は随分と立派だが、室内練習場正面にあるテントのことだ。昨年までは室内練習場内にテーブルとイスが置かれ、メディアの作業場だった。今年はコロナ対策で、球団関係者とのエリアを分けた。そのメディアセンターを石垣市関係者と設置したのが、古谷拓哉氏(39)だ。「メディアは数も多い。選手たちと一緒に動くのは難しい」と設置の理由を説明した。

 ファンには懐かしい顔だろう。古谷氏は13年に9勝をマークした左腕。17年の引退後は球団職員として営業部に配属され、現在は2軍管理兼メディカル担当になった。今回が裏方として初めてのキャンプ参加。「役職も変わり、コロナも重なって、12、1月は忙しくて大変でした」と苦笑いしたが「選手のときに見えなかったものが見えるようになった」とも明かす。例えば球場、宿舎の掲示物。「手洗い、整理整頓しましょう、という貼り紙もスタッフが準備してくれている」とたくさんの周囲のサポートがあることを再確認した。

 今回はコロナ関連の対応も引き受けており、自治体、病院などとの連携、施設内の巡視も日課だ。キャンプ地の石垣市中央運動公園は、地元住民が見学とは別の目的で公園を利用する。「土日は一般の方も多くなるので、もっと注意喚起の掲示物とかを増やさないと…」。前代未聞の無観客キャンプ、成功させるために動くスタッフの存在も忘れてはならない。(ロッテ担当・横市 勇)

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2021年2月4日のニュース