巨人・原監督 菅野の残留「監督としては最高の形に」 年俸歴代トップも!

[ 2021年1月9日 05:30 ]

昨年、通算100勝を達成し、原監督(左)に祝福される菅野
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 唯一無二のエース、菅野の巨人残留決断は、いかなる補強よりも編成面の強化となる。「全権監督」であり、伯父でもある原監督は球団を通じて「菅野智之は巨人軍のエース、大黒柱であり、一緒に戦えることをうれしく、頼もしく感じています。監督としては最高の形になりました」とコメントした。

 一貫して残留を選択肢に入れてきた右腕に、球団は最大限の誠意で好条件を準備した。交渉過程で米メディアは、巨人が4年契約ながら毎年契約を見直すことができるオプトアウト付きの条件提示を行った、と一斉に報じた。総額では30億円を超える好条件だった。

 菅野は19年から現状維持で昨季の年俸は6億5000万円。04、05年の佐々木主浩(横浜、現DeNA)に並ぶ、日本選手史上最高年俸だった。今後行われる契約更改で、新たな年俸が単独トップになることは確実。歴代トップの03、04年のペタジーニ(巨人)の年俸7億2000万円も超える可能性もある。

 米メディアは金銭面での大リーグ球団とのズレを報じたが、金銭面は二の次だった。菅野にとって、メジャーは学生時代からの夢。球団も東海大卒業から1年間、ドラフト指名を待って浪人生活を送ったことに感謝し、敬意も込めて夢を後押しし、決断を尊重する方針を示してきた。

 現在、菅野は契約保留選手として公示されており、早期に選手契約を締結する。原監督は「今季、戦う上で坂本、菅野は中心選手です。先頭に立って、チームを引っ張ってもらいます」と見据えた。 (神田 佑)

 ▼巨人・山口寿一オーナー 世界でコロナ禍が深刻化する中、悩み抜いた末に残留を決断してくれ、感謝します。菅野投手は巨人軍の大黒柱。全力で支援していきます。

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