西川 日本ハム残留決定!GMが合意明言、練習日程に配慮「20日以降に契約」

[ 2021年1月9日 05:30 ]

日本ハムの西川
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 ポスティングシステムでのメジャー移籍がかなわなかった日本ハムの西川遥輝外野手(28)が、今季も日本ハムでプレーすることが8日、決まった。吉村浩GM(56)が千葉県鎌ケ谷市内の球団施設で取材に応じ、既に残留で合意し、20日以降に契約を締結することを明かした。西川は今季中に海外FA権を取得する見込みだが、まずは日本ハムの優勝のために全力でプレーする。

 西川が再び日本ハムのユニホームに袖を通すことになった。大リーグ移籍の夢を追いかけたスピードスターにとっては、夢を一時封印する形にはなったが、ファンは再び西川が日本ハムで躍動する姿が見られることになった。

 吉村GMは西川との契約について「彼も(メジャーからプロ野球へ)意識を切り替える準備期間が必要」とメジャー移籍がかなわなかった心境をおもんぱかりつつ、現在地方で自主トレを行っている西川の練習日程に配慮し「20日以降に契約を締結します」と明かした。

 スカウト会議に出席した栗山監督も西川について言及。まずは監督としてよりも、一野球界の先輩として「遥輝の夢をかなえさせてあげたかった」と思いやりつつ、「それよりも、もっともっといい選手になれるはずだから、そうやって一緒にやっていくしかない」と、よりいい選手に成長することを願った。

 西川は今季中に海外FA権を取得する見込み。昨年末にも「(メジャーに)行かないと得られないものはいっぱいある。成績を残せなかったとしても、それが失敗じゃないと思っている。(多くの)お金をもらえなかったとしても、お金以上のものを絶対に持って帰ってこられる。自分の可能性をもっともっと信じてやっていきたい」と覚悟を示していた。今季終了後に再びメジャーへの夢を追いかけるかに注目が集まるが、まずは日本ハムでのプレーに全集中する考えだ。

 今オフに有原のレンジャーズ移籍が決定し、投手陣は大きな柱を失ったが、西川の残留で野手陣は戦力ダウンを免れた。今季爆発的な活躍を見せれば、西川が再びメジャーのスカウト陣から注目を集める可能性もある。西川が決意新たに21年シーズンに臨む。(東尾 洋樹)

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2021年1月9日のニュース