巨人・田中豊 5年目でうれしいプロ初勝利 戦力外、育成契約から「これがスタートと思ってやってきた」

[ 2020年8月19日 21:43 ]

セ・リーグ   巨人8―0阪神 ( 2020年8月19日    東京D )

<巨・神>プロ入り初勝利を挙げ、原監督(左)から祝福される田中豊((撮影・森沢裕)
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 巨人の田中豊樹投手(26)が19日、東京ドームでの阪神戦に2番手で登板。先発のメルセデスが左肘のコンディション不良で緊急降板したものの、2回1安打無失点の好投で、プロ5年目でうれしいプロ初勝利を挙げた。

 試合後、お立ち台の前でウイニングボールを手にして原監督と笑顔のツーショットを見せた田中豊は「去年、戦力外になってジャイアンツの方に契約してもらい、初勝利できてとてもうれしいです。本当にとてもうれしく思います」と勝利をかみしめた。

 田中豊は、15年ドラフト5位で入団した日本ハムでは通算31試合に登板したが、昨オフ自由契約となり、12球団合同トライアウトを受け、巨人と育成契約を結んだ。「本当に恩返ししたいという気持ちがあって、4年間野球選手として活躍で来ていなかったので、これがスタートと思ってやってきたのがきょうにつながったと思います。本当にいろいろ目をかけてもらって、成長できる環境を作ってもらったので感謝しています」と語った。

 原監督も「豊樹も育成選手という形でジャイアンツと契約をして、まあ野球人生っていうのは俺はスタートしたばかりだと思うよ。お互い成長できるように俺も手伝うぜ、というところで入っていますから。自分本来のピッチングをのびのびと、本来持っている力というものを出せるようになってきた」と話した。

 今季は背番号「018」を背負い、イースタン・リーグで10試合に登板して防御率1・93と安定した成績を残し、7月26日に支配下登録された。中継ぎの一角として期待され、背番号は菅野らがつけた「19」。前日18日に完封勝利をマークした菅野に続き、完封リレーの一角を担い勝利をものにした。ウイニングボールを手にした田中豊は「両親に報告して実家に送りたい」と笑顔を見せた。

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