阪神・遥人　1年ぶり東京ドームでまたも岡本に被弾　菅野以上の2安打で負けた

セ・リーグ   阪神0－1巨人 （ 2020年8月18日    東京ドーム ）

＜巨・神（8）＞4回2死、岡本（左）に先制となる左中間ソロホームランを打たれる高橋（撮影・椎名　航）
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　左中間席上段を、ぼう然と見やった。阪神・高橋が0―0の4回2死から岡本に高めツーシームをソロ被弾。7回まで2安打1失点と好投したものの、打線の援護がなく、勝負を決する1球となった。

　「自分的にデキはいい方ではなかったが、その中で1点に抑えられたのはよかった」

　7回3安打無失点と圧巻の投球で今季初先発で初勝利した6日の巨人戦から中11日。前回以上の力のある真っすぐで牛耳っていった。3回まで無安打で、初の被安打が本塁打…。テンポもよく、菅野以上の内容だっただけに余計に悔やまれた。東京ドームの登板は昨年8月16日以来、約1年ぶり。7回2失点と好投しながらも敗戦投手になっており、その一戦も岡本に決勝2ランを許している。

　「結果的にはホームランの後は点は入らなかった。でもビッグイニングをつくっていたかもしれないので反省です」。直後の丸、中島を連続四球で2死一、二塁と一度はリズムが崩れかけながらも大城を二ゴロに仕留めて粘った。

　6回は松原に中前打されて初めて先頭打者を出塁させたが、ウィーラー、岡本を中飛。続く丸にはこの日一番の球という外角スライダーで空振り三振に斬った。矢野監督からは「菅野としっかり投げ合えたのは、しっかりあったと思う」と評価された。

　互角に投げ合ったとはいえ、差も痛感した。150キロを超える直球の球威が最後まで落ちなかった“先輩”と照らし合わせ、「見ていてもすごい。1回から9回まで精度や（球の）強さが変わっていなかった」と脱帽するしかなかった。この日、感じたすごさは必ず成長の糧にしてみせる。　（長谷川　凡記）

　《岡本に3被弾は個人別最多》高橋（神）が4回、岡本に先制ソロを打たれて今季初失点。通算14本目の被本塁打で、岡本に打たれた3本は個人別で最多。前回19年8月16日の逆転2ランから2本連続で決勝弾となっている。対戦チーム別でも巨人は4本で最多。