ソフトバンク・千賀 鬼門で自己ワースト12安打6失点降板「自分の投球を見つめ直さないと」

[ 2020年8月19日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―6ロッテ ( 2020年8月18日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>3回のピンチに厳しい表情の千賀(中)(撮影・西海健太郎)
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 昨季2勝10敗だったZOZOマリンでのロッテ戦。敵地での今季初戦で苦手意識を払しょくしたかったが、結果は点差以上にショックの大きい敗戦。ソフトバンクの工藤監督は「出はなをくじかれてしまって悪い方に行ってしまった」と悔やんだ。

 6連戦が続く中、火曜日の先発を託されている千賀は、2試合連続の6失点で今季2敗目を喫した。3回までに1点ずつを失い、7回には1死から4連打を浴びて降板した。

 昨年9月6日、本拠地でロッテをノーヒットノーランに抑えた千賀と、同じ投手とは思えない。これが鬼門の怖さなのか。被安打12は自己ワーストとなり「もう一度、自分の投球を見つめ直さないといけない。いい部分も悪い部分も含め、自分の投球と向き合いたい」と責任を背負った。

 今季の千賀は、球速は出ているが、苦労するシーンが目立つ。特にフォークの精度が例年に比べ、本調子とはほど遠いと言える。この日もフォークで奪った三振は一つのみ。エースらしい投球ができていない。指揮官は「途中に修正できていた。あのリズムを1回から出せていけたら違う結果になるのかなと思う」と話した。

 鬼門には、天敵も仁王立ちしていた。昨季、楽天に在籍していた美馬に3敗を喫している。ロッテ移籍後の今季も2戦2敗となった。今季初昇格したグラシアルを2番に据えた打線は4得点を挙げたが、栗原、松田宣のソロ本塁打に敵失で奪ったもの。同点に追いついた直後の2回には無死一、二塁から甲斐がバントを失敗。チームが変わっても美馬を打ち崩せなかった。

 首位は維持しているものの、昨季8勝17敗とリーグで唯一負け越したロッテに1ゲーム差に迫られた。「(美馬と)次、対戦するときには打たないといけない」と工藤監督。ZOZOマリンを克服しなければ3年ぶりのリーグ優勝は険しくなる。

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2020年8月19日のニュース