日本ハム・田中賢 今季1号が代打逆転2ラン「このままいったら拳士がへこむだろうなと」

[ 2019年5月29日 22:20 ]

パ・リーグ   日本ハム6―4ロッテ ( 2019年5月29日    札幌D )

お立ち台でポリーから祝福される田中賢(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムは、8回に代打・田中賢の今季1号2ランで逆転し、3連勝を飾った。

 今年初のお立ち台になり「今年はないかなと思っていたんですけど、こうやってお立ち台に立てて本当に嬉しく思います」と話した田中賢。

 8回代打で打席に入った際は「前のイニングに杉谷拳士君がちょっとミスを犯してしまいましたので、このままいったら拳士はまたみんなに文句を言われてへこむだろうなと思って、何とか取り返してあげたいと思い打席に入りました」と7回にミスを犯した杉谷への思いを明かし、続けて「1ボールだったので思い切って真っ直ぐを狙っていこうと思っていました。その結果、良い感じに打ててよかったです」と打席を振り返った。

 本塁打を狙っていたのか聞かれると「狙ってはなかったんですけど、たまたまアドレナリンも出ていたようで良い感じで(打球が)飛びました。入った瞬間は拳士の顔が思い浮かびました」と笑顔で話した。

 2年ぶりの本塁打となり「だいぶ忘れていた感覚でしたね」と話し、涙を流していたファンも居たと聞くと「本当ですか。嬉しいですけど、拳士も泣いていましたけどね」と笑いながら話した。

 今季で引退を表明している田中賢は今後に向けて「『まだまだ出来るんじゃないの?』と言ってもらえるように、今後も活躍して惜しまれながら引退できるように全力でプレーしていきたいと思います」と話し、さらに「シーズンも残り100試合を切って、あと何試合プレーできるかわからないですけど、一日でも長くこのユニホームを着て、どこのチームよりも長く野球できるようにやっていきたいと思っています。そして」と意気込んだ。

 最後にファンに向けて「チームもだいぶ乗ってきて、交流戦までに貯金ができるようにチーム全員で頑張っていきたいと思います。引き続き応援をよろしくお願いします」とメッセージを送った。

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