広島11連勝で貯金「10」一番乗り 今季最多の先発全員14安打

[ 2019年5月26日 05:30 ]

セ・リーグ   広島7―5巨人 ( 2019年5月25日    東京D )

勝利のハイタッチを行うジョンソン(中央左)、緒方監督(同右)ら広島ナイン(撮影・木村 揚輔)
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 眼下の敵である2位・巨人を自慢の打棒で粉砕した。広島は4回までに今季初の先発全員安打を記録するなど今季最多14安打で7得点。3年ぶりの11連勝を飾り、両リーグ一番乗りで貯金10とした。

 多彩なタレント陣が日替わりで活躍するのが今の広島の強さを象徴する。1点リードの3回1死、菊池涼がカウント1―1からメルセデスの直球を左翼席上段に運ぶ4号ソロ。「1打席目にやられていたので、割り切って積極的に打ちにいった」。4回には投手・ジョンソンの適時打で3点差とし、なおも1死一、三塁から野間が左中間への適時二塁打。メルセデスを降板させた一打に「最近はチャンスでの内容も良くなかった。これをしっかりと続けていきたい」と安どした。

 24日は中軸3人の4発で先勝し、この日の第2戦は「1・2番コンビ」が走者を還す役割を担った。昨季26試合で1番に座った野間は、菊池涼から「もっと積極的にいってもいいよ」と助言を受けたことがあった。「振っていきながら合わせよう」としたのが昨季なら、今季は、できる限り球種を投げさせようと“待ちの姿勢”を選択している。得点圏打率は・162と低調だが、2試合連続打点を記録し「新1・2番」も、迫力を兼ね備えつつある。巨人に連勝しゲーム差を3に広げた緒方監督は「ここ(東京ドーム)は点差を開けても大量失点もあるから」と序盤の猛攻を称えた。

 26日は日本一に輝いた84年の球団記録に並ぶ12連勝がかかる。新たな黄金世代は「直接対決」でカード3連勝し、球団史に新たな1ページを刻む。(河合 洋介)

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2019年5月26日のニュース