マー君、4回74球で降板 令和初勝利ならずも次回への“布石”再確認

[ 2019年5月2日 09:50 ]

インターリーグ   ヤンキース2―3ダイヤモンドバックス ( 2019年5月1日    フェニックス )

ダイヤモンドバックス戦に先発したヤンキース・田中(AP)
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 ヤンキース・田中将大投手(30)は1日(日本時間2日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に先発し、4回5安打3失点で3敗目(2勝)を喫した。

 2回に先頭から連打を許し無死二、三塁とされた。右打者を内角球で詰まらせたものの、右翼手前にぽてんと落ちる不運な当たりで先制点を奪われた。さらに相手先発投手ケリーを迎えた場面でスライダーがワンバウンドとなり、暴投の間にもう1点失った。
 4回には6番マルテに内角速球をうまく捉えられ、右中間へのソロとされた。

 3点を追う5回2死一、三塁の場面で打席が回り、代打を送られて降板した。球数は74球だった。

 「全体的に投げているボールは前回に比べても格段に良くなっていると思う」と田中。ただ、不運な形や、DH制のないインターリーグ(交流戦)での試合という点が作用し、早い降板となった。
 「投げていて手応えというか、やっぱりこの方が良かったなと思った」と挙げたのが直球。最速93マイル(約150キロ)で、高めのつり球で空振りを奪い、甘く入っても差し込んでファウルでカウントを稼いだ。当初から直球を増やすプランは選択肢にあったというが「投げながら、増やしていった方がいいと自分でも感じていった」。スプリットとスライダーに頼った配球にならず、アクセントとして効いた。

 「今日は直球の使い方が特に重要だった。そこの部分のアジャストはもっと必要かなと」

 変化球への意識を高めて臨んでくる相手打線に対し、いかに裏をかき直球を配し、けん制し、効果的なコンビネーションを生むか。「僕は基本的にそういう考え方で、裏かいてというところをやってきているから」。令和初登板で結果は残せなかったが、次回以降への布石となり得るものを再確認できた。

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2019年5月2日のニュース