西武・多和田2安打完封!ラッキーサヨナラ呼び込む117球力投

[ 2019年4月13日 05:30 ]

パ・リーグ   西武1―0オリックス ( 2019年4月12日    メットライフD )

サヨナラのホームを踏んだ外崎に祝福される多和田(左)(撮影・篠原岳夫)
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 力投は報われた。西武・多和田は9回117球を投げて2安打無失点。延長に入れば交代の予定だった。土壇場9回、敵失でサヨナラ勝ちが転がり込む。今季3戦目で初勝利。野球の神様からのプレゼントだった。

 「相手に向かっていく気持ち。それが一番良かった。低めに強いボールがいっていたし、楽に投げられた」。7回2死まで打者20人をパーフェクト。21人目の吉田正に右前打を許すも「(記録は)気付いていたけど、できると思っていなかった。逆に力が抜けて良かった」と気持ちは揺るがなかった。

 弱気の虫が顔を出しそうになったのが9回2死一、三塁。4番・ロメロに対して捕手・森が内角を要求してきたが「詰まって(外野の前に)落ちたりする。嫌で首を振った」。それでも内角のサインを出し続けた女房役に鼓舞され、「いくしかない」と腹をくくった。4球連続の内角直球で空振り三振。多和田は「(森)友哉に感謝です」と頭を下げた。

 開幕投手を務めながら2戦未勝利。もやもやする日々の支えは家族だった。昨年8月に長男が誕生。夫人の料理はどれもおいしい。「(花粉症の予防効果がある)レンコンのはさみ揚げも食べるけど、今一番はまってるのは牛丼」。牛丼パワーで猛牛オリックスを食い、パ・リーグ完封一番乗り。サヨナラ勝ちでの1―0完封は、球団では09年8月22日ロッテ戦での岸以来だ。

 チームは連敗ストップで勝率5割に復帰。13日の26歳の誕生日を自ら前祝いした多和田は「(お祝いに)何かしてくれるみたい。楽しみです」と家族からのプレゼントも心待ちにしていた。 (鈴木 勝巳)

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2019年4月13日のニュース