【長崎】創成館・川原完投Ｖ　センバツの借り返すため「悔しさを胸に」

第１００回全国高校野球選手権記念大会長崎大会決勝   創成館６―１海星 （ 2018年7月22日    長崎県営 ）

＜海星・創成館＞優勝を決め、平松（左）と抱き合って喜ぶ創成館・川原（撮影・中村　達也）
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　創成館のプロ注目左腕・川原が１２１球を投げ抜き、１失点完投。３年ぶりで春夏連続の甲子園出場を決め「自分の中でもよく頑張ったと思う。決勝でこの投球ができて良かった」と胸を張った。

　決勝までの４試合は全て継投で勝ち上がってきたが、この日は違った。「（海星打線が川原に）タイミングが合ってなかったし、代えるつもりはなかった」と稙田龍生監督。最速１４１キロの直球と縦のスライダーを武器に力投した。６回には１点差に迫られ、なお１死三塁。「同点ＯＫ」の指示がベンチから出ていたが、その気はなかった。連続三振でピンチを脱出した。

　「甲子園には借りがある」。今春のセンバツ準々決勝の智弁和歌山戦だ。３番手で登板し、４回１／３を３失点。２点リードの９回２死一、三塁で四球を許し、続く打者に同点打を浴びた。あと１人を打ち取れずに降板し、初の４強を逃した。「悔しさを胸にやってきた」。左腕は悔しさを糧に成長し、甲子園に戻ってくる。　（杉浦　友樹）

　創成館（長崎）デザイン科などを設置している私立の共学校。