DeNA桑原サイクル達成!“7月男”が本領「サンキューでーす!」

[ 2018年7月21日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA10―3阪神 ( 2018年7月20日    横浜 )

サイクル安打を達成した桑原(撮影・島崎忠彦)
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 DeNA・桑原は、異様な熱気を感じながら8回の打席に入った。初回左越えソロ、2回左前打、4回には右越え三塁打を放ち「あと二塁打でサイクルだな…」。記録が頭をかすめる中、初球の高めの直球を強振。中堅左への打球をナバーロが体勢を崩しながら捕球したことを確認すると、二塁に向けて加速した。

 「体勢が悪いので、二塁への強い送球はない。次の塁を狙える」。球団史上7人目。日本選手では1978年長崎慶一以来40年ぶりの快挙を達成。偶然にもきょう21日が25歳の誕生日。「記録を達成できるとは思っていなかった。野球人生で一番うれしいかもしれないです。サンキューでーす!」。24歳最後の日に上がったお立ち台で喜びを爆発させた。

 昨季は全試合で1番に座ったが、今季は開幕3戦目で2番に打順を下げた。ドラフト2位・神里の台頭もありスタメンを外れる試合が増えた。6月は打率・208で不振は続いたが「成長できる時間だ」と言い聞かせ、前を向き続けた。

 今月初旬、ラミレス監督に「プレーしたい気持ちが強くなっているんじゃないか?」と問われ「試合に出たいです」と即答。「出て当然という気持ちがあったけど、当たり前じゃない。ハングリーな気持ちが芽生えた」。誕生月はここまで打率・489で、トンネルの先に勲章が待っていた。

 「出塁することが僕の役割なので。誕生日がどうとか言ってられない」。昨年7月に月間MVPを受賞した桑原が輝きを放つ夏は、ここからが本番だ。 (重光 晋太郎)

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2018年7月21日のニュース