張本勲氏が見た故郷・広島 復旧は道半ば…野球の力で心が和んでくれたら

[ 2018年7月21日 10:30 ]

野球評論家の張本勲氏
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 本紙評論家の張本勲氏(78)が広島―巨人戦の解説のために生まれ故郷の広島を訪れた。西日本豪雨の影響でマツダスタジアムでの試合は16日ぶり。野球の力で、被災者の心を少しでも和ませてくれることを願った。

 やはり広島の街には野球が似合う。16日ぶりにマツダのスタンドが真っ赤に染まった。選手が元気なプレーを見せて地元の皆さんの心が少しでも和んでくれたらと切に願う。

 大雨が降り続いていた時は、都内の自宅でテレビにかじりついていた。言葉にできなかった。私の実家は広島駅に近く、被害はほとんどなかった。しかし友人、知人は家が流され、壊され…。いまだに携帯電話がつながらず、連絡が取れない人もいる。亡くなった方の名前も確認した。そこには知人の名前はなかったが…。心配でならない。

 球場を訪れる前には、広島市内の西部にある母親の墓参りに行った。車で走っている時には、通行止めの道路もあった。土砂崩れだろうか、大きな石も転がっていた。復旧には11月ぐらいまでかかるという。相当な被害だったことを改めて実感した。

 いまだ、野球どころではないという方も多いだろう。選手は必死のプレーを見せてくれるはず。そのプレー、思いが、一人でも多くの方に届いてほしい。

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2018年7月21日のニュース