井口ロッテ 初陣で台湾代表に快勝 ウイニングボール拒否「開幕でもらいます」

[ 2017年11月11日 05:30 ]

練習試合   ロッテ6―1台湾代表 ( 2017年11月10日    台湾・桃園 )

<ロッテ・台湾代表>一塁側ベンチから戦況を見つめるロッテ・井口監督
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 ロッテは10日、「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」に出場する台湾代表と練習試合を行い、6―1で勝利した。井口資仁新監督(42)の初の対外試合となったが、積極走塁でチャンスを広げ、「4番・一塁」で起用した井上晴哉内野手(28)も初回に左越え3ランを放つなど3安打4打点で快勝した。同代表との練習試合は12日まで残り2試合が行われる。

 監督として迎えた初めての勝利のハイタッチに笑みがこぼれた。「井口羅徳(=ロッテ)」が対外試合初戦で快勝だ。関係者からウイニングボールを渡されても「大丈夫です。開幕でもらいます」と興味を示さなかったが、積極果敢な姿勢を見せた攻撃陣には「取り組んできたことがちゃんとできている」とうなずいた。

 就任時から掲げている走塁改革。初回、先頭の荻野が中前打で出塁すると、すかさず二盗に成功。2回2死から平沢が中越えの打球で三塁を狙いアウトになったが「攻めの姿勢を評価したい」と貪欲に次の塁を狙ったことを評価した。平沢は5回無死から四球で出塁すると、荻野の右前打で一気に三塁へ。意識は変わりつつある。

 打撃でも積極性を求めてきた。そんな指揮官が4番に指名した井上が、初回にチェンの内角直球を左翼席へ運ぶ先制3ランを含む3安打4打点。5日の紅白戦でも一発を放ち「今までにない感触。詰まっていたが打球が飛んでいった」と手応えを口にした。金森新打撃コーチのもと、下半身を使って振り込んできた成果が表れ「ボディーターンで打てました」と話した。指揮官からは「来年はポジションを獲れ」と期待されているだけに「シーズンを通してできることが課題」と先を見据えている。

 最下位からのチーム改革へ力強い一歩を踏み出したが、新監督は「明日、あさっても勝ちたい」と台湾遠征での全勝を誓った。(桃園・町田 利衣)

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