侍J稲葉監督 初陣・韓国戦は最強投手リレー予告「どうしても勝っていきたい」

[ 2017年11月11日 09:00 ]

アジアチャンピオンS合宿2日目 ( 2017年11月10日 )

キャッチボールする多和田
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 初陣から本気継投!「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」に出場する侍ジャパンの初戦・16日の韓国戦で、多和田真三郎投手(24=西武)が第2先発として待機することが10日、分かった。8回は又吉、9回は山崎康を起用。先発の薮田からの小刻みな継投で、国際試合の大事な初戦を取る。

 ライバル韓国との初陣は、投手戦が想定される。宮崎での代表合宿2日目を終えた稲葉監督は、継投策について言及した。

 「(過去の日韓戦を見ても)ロースコアになる。山崎(康)には抑えをやってもらおうと思います。又吉は経験もあるし、大事なところを任せる」。8回に今季21ホールドの又吉、9回に26セーブの山崎康と実績ある投手陣を次々投入する。そして、「第2先発」として多和田を配置することも決めた。

 多和田はプロ2年間で登板した全34試合が先発で、4完投3完封の実績がある。初の中継ぎ経験を国際大会で迎えることになるが「チームのために、言われたところでしっかりやりたい。どこで投げるか分からないので、準備だけはしっかりしたい」と見据える。最速152キロを誇る特徴のある伸び上がる直球は、パワーヒッターの並ぶ韓国相手にも十分通用する。

 「第2先発」は過去の五輪やWBCなど、球数制限のある国際大会で用いてきた戦術。06年WBCでは、所属チームで先発だった当時ソフトバンク・杉内、和田、ロッテ・清水直を起用し、初代王者に輝いた。力のある投手を次々と送る短期決戦の戦い方だ。

 今季15勝、リーグ勝率1位で先発が予想される薮田も力をセーブすることなく初回から飛ばすことができる。「一番いいピッチャーを韓国戦にあてていく。初戦なのでどうしても勝っていきたい」と稲葉監督。東京五輪金メダルへの第一歩となる稲葉ジャパン国際試合初戦に全神経を注いでいく。

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