金本監督「本人はもういけると」右足骨折のメッセCS投入示唆

[ 2017年9月17日 05:48 ]

セ・リーグ   阪神―中日(雨天中止) ( 2017年9月16日    甲子園 )

阪神のメッセンジャー
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 阪神は16日の中日戦(甲子園)が雨天中止となり、金本知憲監督(49)がきたるクライマックスシリーズ(CS)へ向けて限られた枠を争う先発投手陣に発奮を促した。広島の優勝決定は17日以降へ持ち越しでも、12年連続V逸は確定目前。逆襲日本一を期し、右足腓骨(ひこつ)骨折で離脱中のランディ・メッセンジャー投手(36)もCSの先発候補に加える可能性を示唆した。

 たとえ広島のリーグ優勝が決まる日を迎えても、猛虎の2017年が終わるわけではない。よほどの失速がない限りCS進出は決定的。金本監督は短期決戦を任せる先発枠争いの青写真を描いた。

 「がっちりローテと言えるのは今は秋山くらいか。まあ能見が今、ちょっと休んでいるけど」

 来月14日開幕のCSファーストステージは3試合制。現状で当確と言っていいのは12勝の秋山のみ。1年間ローテを守ってきた能見も5勝止まりで決め手には欠く。続く候補は昨季10勝で18日の広島戦での復帰登板が見込まれる岩貞を筆頭に小野、青柳、メンドーサ、岩田、藤浪の6人だろう。既に岩田、藤浪以外の4人は次回登板のメドが立っており、現状では能見を含む5人で2枠を争う状況になった。

 さらに忘れてはいけない候補がもう一人いる。メッセンジャーだ。8月10日の巨人戦で負傷し、米国で手術を受けて同29日からリハビリを開始。13日に本人と復帰計画を話し合った金本監督はブルペン投球の再開が近いことを明かした。

 「そろそろ(右足に体重をかけても)いいって言われる状況だとは言っていたね。かけられたら傾斜を使ってブルペンで…とは言っていたけど。本人はもう“いける”と言っていた。やる気満々。恐ろしい。そういう気持ちはうれしいけどね」

 今回中止になった中日戦は中日側の10月2〜4日の日程が既に埋まっていることから早くても同5日以降に組み込まれる見込み。14日からのCSを見据えれば、格好の実戦調整の場と位置づけられ、「あるかもね。そこはいけたらいきたい」と復帰登板の可能性を示唆した。いまから3週間弱の準備期間があり、復活を証明できれば十分、CS本番にも間に合う計算だ。

 もちろん「まだ(CS進出も)決まっていないけどね」と苦笑いするようにまずは2位死守が先決。早期に2位を確定させるためにも先発陣の競争は大歓迎だ。(惟任 貴信)

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2017年9月17日のニュース