逆転の広島 まさか…最下位ヤクルトに逆転負け 本拠胴上げピンチ

[ 2017年9月17日 05:33 ]

セ・リーグ   広島4―5ヤクルト ( 2017年9月16日    マツダ )

<広・ヤ>9回1死一、三塁、丸は空振りの三振に倒れる
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 つかみかけた地元優勝がこぼれ落ちた。2連覇への優勝マジック「1」で臨んだ広島は3点差を守れず逆転負け。09年開場のマツダスタジアム史上2位となる今季最多3万2336人観衆の前で胴上げを見せられず、緒方監督は「勝って決めたかったけど勝ち切れなかった。初回から凄い応援でね。悔しい。残念」と唇をかんだ。

 中盤までは流れをつかんだが、2点リードの7回に暗転した。先発の薮田が2死二、三塁から代打・大松に右前同点打を浴び降板。「これも野球。また次勝てるように頑張りたい」と言葉を絞り出した。8回は3番手・今村が1死満塁から奥村に決勝の犠飛。9回1死一、三塁の好機も丸、代打・エルドレッドが倒れ、球場全体はため息に包まれた。

 セ・パの同日優勝となれば58年10月2日に巨人と西鉄が達成して以来4度目で、ともに自力優勝なら、史上初だった。しかも台風18号が接近の中、中国地方に広がる雲が広島上空だけなかった。天候も味方して30分遅れで試合開始となったが、91年以来の地元胴上げは、17日以降に持ち越し。ただ、17日は降水確率90%と試合開催は厳しい情勢で、中止なら、18日は甲子園での阪神戦だ。

 それでも緒方監督は「まだ台風が完全に来るかどうかも、中止とも聞いていない。明日に備えて準備する」と切り替えを強調した。

 ▼広島・新井(4回に右越え9号ソロ)外角の球をしっかりスイングできた。期待してくれていたファンには申し訳ない。

 ≪3万2336人は歴代2番目≫広島は9月5日に4度目のマジック点灯を果たして以降、試合のある日に数字が減らなかったのは初めてだった。また、16日のヤクルト戦では3万2336人を集め、マツダスタジアムの今季最多観衆を更新。同球場では25年ぶりのリーグ優勝が懸かった16年9月8日中日戦の3万2546人に次ぐ、歴代2番目の人数となった。

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