広島・松山、猛打賞&2打点!“4番目の打者”が連敗止めた

[ 2017年9月2日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3―2ヤクルト ( 2017年9月1日    神宮 )

7回に2点適時打を放った広島・松山
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 広島は1日、ヤクルト戦(神宮)に勝利し、連敗を2で止めた。2試合ぶりに4番に入った松山竜平外野手(31)が7回に勝利をたぐり寄せる2点二塁打を放つなど3安打2打点の活躍。投げてはクリス・ジョンソン投手(32)が8回途中2失点の好投で6勝目を挙げた。

 左翼席を赤く染めた鯉党が総立ちとなった。1―0の7回。2死無走者から不振だった菊池の二塁打と丸の四球で築いた一、二塁の好機。2試合ぶりに4番に入った松山はヤクルト先発・星の初球、高め直球を捉え左中間を破る2点二塁打。勝利を引き寄せる一撃に塁上で大きくガッツポーズをつくった。

 「星くんの真っすぐにタイミングが合っていなかったので、真っすぐ一本で(狙って)いった。なかなか点が取れない中、チャンスで4番らしい仕事ができてよかった」

 練習用グラブには『雨垂れ石を穿(うが)つ』のことわざが刺しゅうされている。どんなに小さなことでもずっと続けていれば、いつか成果が得られる――という意味だ。「辞書を引いていたときに見つけてピンときた言葉。高校の時から大切にしているんです」。

 昨オフには「4番奪取」を目標に掲げた。鈴木の戦線離脱による代役で「広島の4番は鈴木誠也。僕は4番目の打者であることを意識しているだけ」と謙遜するが、この日の3安打を含め今季4番で出場した4試合は計13打数6安打、打率・462、4打点と結果を残している。

 恒例になりつつある珍儀式も効果を発揮した。ベンチ前で組んだ円陣でナインから乳酸菌飲料「ヤクルト」を手渡されると、一気に飲みほした。「勝率がいいみたい」と照れ笑いしたが、まんざらでもない表情だった。

 緒方監督が「2死からだったけど、いいつながりだった。1点差だとこの球場ではどうなるかわからないからね」と称賛したように、神宮では今季7試合で25打数13安打、打率・520、1本塁打、5打点と打棒をさく裂させている。

 8月は2年4カ月ぶりに月間負け越しを記録したが、勝負の9月は白星スタート。残り20試合。「全部勝てるように優勝に進んでいきたい」。4番目の男は力強くリーグ連覇を宣言した。 (柳澤 元紀)

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2017年9月2日のニュース