元ハム名物助っ人が清宮絶賛「清原と同じくらいになれる可能性ある」

[ 2017年9月2日 05:30 ]

打撃練習する清宮
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 「第28回WBSC U―18ワールドカップ(W杯)」が1日(日本時間同日深夜)に開幕し、日本はメキシコと1次ラウンドB組初戦を戦った。清宮幸太郎内野手(早実3年)ら今秋ドラフト1位候補が出場する大会。日本ハムはマット・ウインタース駐米スカウト(57)ら4人態勢で、31日(同1日)の練習から視察した。

 カナダ入り後、初めて行われた試合会場での公式練習。バックネット裏には日本ハムが12球団で唯一、試合前日から視察に訪れる密着マークぶりだ。しかも大渕隆スカウト部長、ウインタース駐米スカウトら4人態勢。ドラフト1位候補に挙げる清宮、中村らのプレーに目を光らせた。

 その中で清宮が17スイングで3本の柵越えを放ったフリー打撃を見たウインタース氏は「初めて見たけど、スイングスピードが速い。最短距離でバットが出て柔らかいね」と絶賛。さらに日本ハム時代の5年間で160本塁打を記録した左の大砲は「多分、僕よりいいよ。彼は清原が西武に来たときと同じくらいの力があって、同じくらいになれる可能性はある」とプロ1年目で高卒新人最多記録の31本塁打を放った清原に姿を重ねた。

 さらに、大リーグでのプレーを将来的な目標に掲げる清宮の大リーグ挑戦についても太鼓判を押した。「普段は米国の高校生を見ていないので」と前置きした上で「順位は分からないけど、入団はできるだろう」と現時点でも大リーグ球団からドラフト指名される力量があるとした。

 大会関係者によると、今大会は日本球団以外にも米国、キューバなどの逸材のチェックを目的に大リーグ球団のスカウトも多数視察に訪れる予定。過去にはドジャース・カーショー、ナショナルズ・ハーパー(ともに米国)、ヤンキース・チャプマン(キューバ)らも今大会に出場し、大リーグのスターへと成長した。日本の4番として臨む清宮も「だいぶ仕上がってきた。打点が欲しいときに稼げれば」と活躍に自信をのぞかせた。

 「大リーグでホームラン王」の野望を掲げる日本の大砲が、今大会でその実力を見せつける。

 ◆マット・ウインタース 1960年3月18日、米国ニューヨーク州生まれの57歳。78年に大リーグドラフト1巡目でヤンキース入りし、メジャー通算2本塁打。90年に日本ハム入りし5年間で160本塁打。珍パフォーマンスも人気で「踊るホームラン王」と呼ばれた。94年に引退し、パイレーツ傘下マイナー打撃コーチを経て、05年に日本ハム駐米スカウトに就任。右投げ左打ち。

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